2012 Fiscal Year Research-status Report
スケールデメリットを抱える中規模病院の卒後研修システム構築支援プログラムの開発
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23593166
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
若林 たけ子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10381914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 敦 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10321316)
灘波 浩子 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (70453082)
井上 直子 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (60609270)
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Keywords | 卒後研修システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、スケールデメリットを抱える中規模病院を対象に、卒後研修システム構築の支援プログラムを開発し、スケールデメリットの克服を目指すことである。24年度は23年度の調査結果を、第32回日本看護科学学会学術集会で「スケールデメリットを抱える中規模病院の卒後研修体制の現状と課題」の演題名で発表した。 また、23年度に実施した看護管理者を対象に半構成的面接を行った7施設の分析を行った結果、「現任教育体制の課題」が重点課題として抽出された。教育体制はラダー制度、経年別制度、混合制度の3種が混在しているが、いずれも各課題を抱えており適否についての決定的なものは見いだせない状況にあった。 課題として抱えている内容は、【新人看護師が育たない】【中堅看護師が育たない】【リーダーが育たない】の3つのカテゴリーが抽出された。これらはそれぞれに連動しており、【新人看護師が育たない】はバーンアウトや退職に、【中堅看護師が育たない】負担の偏りやチームワークの乱れに、【リーダーが育たない】は組織内の不安定や、看護の質向上への弊害を招いていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
半構成的面接の分析が終了したので、ワークショップに活かしていくことが容易になった。ワークショップは、新人看護師研修をテーマにしたものが終了しているので分析を急ぎ、その他の卒後研修へとつないでいく予定である。 また、予定していた院内研修における看護職の研修体制に関する文献の収集が終了したため、調査結果とワークショップ結果を併合させて、院内教育プログラム開発の方法論を導くことが可能となったことである。
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Strategy for Future Research Activity |
新人看護師研修以外の院内研修をテーマとしたワークショップを行い分析する。分析が終了した時点で、収集した文献からの知見を基に、23年度からの調査結果、半構成的面接結果、ワークショップ結果を統合させて、卒後研修システム構築の支援プログラム開発に取り組み、完成を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
残されたワークショップ開催にあたり、協力者への交通費と謝金及び会議費とワークショップ開催時の録音後のテープ起こし費用。文献整理などの人件費。研究成果学会発表などの旅費。印刷製本などの成果物の整理費。
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Research Products
(6 results)