2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育から継続教育にわたる手指衛生改善のための標準的支援プログラムの構築
Project/Area Number |
23593169
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山本 容子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00321068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (10259434)
室田 昌子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (80610641)
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Keywords | 手指衛生 / 感染予防 / 看護基礎教育 / 看護継続教育 / 簡易細菌検査 / ATP拭き取り検査法 / ポートフォリオ |
Research Abstract |
医療関連感染防止のために,すべての医療従事者が感染予防行動を遵守することは重要な課題である.本研究の目的は,看護基礎教育から継続教育まで活用できる手指衛生の改善のための標準的支援プログラムを構築することである. 最終年度となる今年度は,看護基礎教育の対象を学士課程1年生からとし,2年生へも引き続き手指衛生に関する教育的介入と評価を行った他,4年生への継続的な評価を実施した.また,これまでに実施した看護基礎教育における継続的な感染予防教育の効果,及び継続教育における教育的介入の有効性について学会発表を行った. 研究時期は2013年4月~2014年3月,学士課程2年生には,従来通り,看護技術関連科目「治療援助論」において,感染予防に関する講義及び簡易細菌検査法と蛍光色素法を用いた手指衛生の演習を行い,看護技術演習(注射,導尿等)毎の感染予防行動の自己評価,総合評価等を記録するポートフォリオを導入した.さらに,臨地実習前にATP拭き取り検査法を用いて手洗い演習を行った.そして 1年生には,2年生の内容の早期教育を試みた.学会発表では,学士課程看護学生への継続的な感染予防教育の効果として,手指衛生についての思いがそれぞれの介入毎に望ましいものへと改善されていたことを報告した.また,看護継続教育では,教育的介入後に,石けんや手指消毒剤の使用量が増加したことを報告した. 研究期間全体の評価として,簡易細菌検査,蛍光色素法,近年「手洗い」の客観的評価ツールとして用いられているアデノシン三リン酸(ATP)拭き取り検査,ポートフォリオを活用した手指衛生改善のための標準的支援プログラムは,看護基礎教育や継続教育 において有効であることが示唆された.
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Research Products
(3 results)