2011 Fiscal Year Research-status Report
看護職の専門的自律性に影響を与える組織文化要因の検討
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23593186
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
志田 京子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (20581763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 安史 北里大学, 医学部, 講師 (40552865)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | PRUQ / ethical climate / professional autonomy / emotional intelligence / job satisfaction |
Research Abstract |
1)調査に使用する質問紙の作成(H23年4月~7月) (1)看護師の倫理行動認識を表す指標:Strumpfら(1988)が作成したPRUQ(physical restraint use questionnaire)、仕事に対する認識を表す指標:Weissら(1967) によるミネソタ式職務満足尺度、組織倫理風土を表す指標:Victor & Cullen (1988) のEthical Climate Questionnaire の邦訳を実施した。(2) 看護師の専門的自律性を表す指標:Dempster(1990)が作成したDPBS(Dempster Practice Behaviors Scale)の邦訳版(小谷野、2001)(3)個人の特性を表す指標:Wong & Low(2002)が作成したemotional intelligence scale(情動知能)の邦訳版(豊田・山本、2011)を採用した。2)調査協力の依頼(4月~10月)3)調査参加者への調査票の配布と回収(11月~H24年1月)二年に渡る研究協力の意思を同意書にて確認できた者に対し配布、個別郵送法にて調査票を回収した。4)回収結果:回答者内訳女性346名・男性29名、看護師339名・准看護師22名・助産師14名、常勤344名・非常勤29名・無記入2名、平均年齢32.4±10.1歳、勤続年数6.7±6.4年、看護師経験年数9.5±8.7年、主任看護師13名・認定/専門看護師14名・一般看護師308名・無記入40名であった。5)作成した測定尺度の検討 (1)J-PRUQ(2011):4因子のCronbach’s coefficient alphaは、(1)転倒転落防止目的0.85、(2)他者への危険行為の防止目的0.77、(3)医療行為の中断・阻害防止目的0.84、(4)ケアサービス提供側関連目的0.60であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度として、質問票の作成(著作者への使用許可申請、邦訳の解釈についての助言のための会合のための時間も含む)や、研究協力者への説明と同意の手続き、研究倫理申請にほぼ半年かかったが、当初の予定通りの進行であった。協力依頼が得られた施設は2施設であり、若干予定数より不足するものの、十分なサンプル数が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年間の連続データを収集することにより、経験年数の増加や組織内教育が影響を与える個々の看護師の認識・行動の変化を追う。協力施設を追加し、さらに回収サンプルの増加に努める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
23年度は海外発表のための渡航費用および学会参加費用の為替変動を考慮し余分に見積もったため約60000円の残高が生じた。今年度はその残高分を研究協力施設の開拓にあて、さらにサンプル数を増やすことを検討している。
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Research Products
(1 results)