2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593207
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
林 由佳 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (20553978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 好子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (10216559)
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
橘 侑里 山陽学園大学, 看護学部, 助手 (40639126)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 創傷ケア / 在宅看護 / 個人防護用具 / 手袋 / エプロン |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が2013年に実施した調査の結果、創傷ケア時に訪問看護師の9割が手袋を使用し、ビニールエプロン(以下エプロン)を使用している者は約4割であった。そこで、今年度は訪問看護における創傷ケアの問題点を明らかにすること目的に、創傷ケアにおける手袋とエプロン使用に対する訪問看護師の創傷ケアでの感染対策に関する認識について分析した。方法:全国訪問看護事業協会に登録している訪問看護ステーション(以下ステ-ション)を都道府県ごとに、登録事業数の割合に応じて、無作為に1,000ステーション抽出した。該当するステーションの看護職を対象に、創傷ケア(褥瘡および胃瘻部におけるケア)における手袋およびエプロン使用の有無、およびその理由(自由記載)について調査した(質問紙・無記名、郵送留め置き法、2013年)。分析:質問項目の自由記載内容をテキストデータとし、Text Mining Studio5.1(数理システム社)を用いて解析。結果、創傷ケアにおいて看護師は、感染対策上手袋は必要と認識しているものの、創部の浸出液の有無等で手袋使用を判断していた。エプロンに関しては、創部からMRSAが検出されるなど、感染創の場合には使用は必要と認識していた。しかし一方で、創部の状態や洗浄の有無等により、エプロン使用を考えていた。また、使い捨てエプロンは経費がかかることから、消極的使用と認識していた。つまり、すべての損傷した皮膚を感染媒体と考え、手袋やエプロンを使用するための感染予防策に関する看護師の認識は低かった。訪問看護師へのスタンダードプリコーションの浸透が今後の課題となった。
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Research Products
(2 results)