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2012 Fiscal Year Research-status Report

実習教育力の向上を目ざした大学教員と看護師の相互啓発教育モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 23593212
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

高橋 博美  福岡大学, 医学部, 教授 (50154852)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥園 夏美  福岡大学, 医学部, 助手 (50469384)
松永 明子  福岡大学, 医学部, 助手 (20571318)
Keywords看護学実習 / アクション・リサーチ / 教育モデル
Research Abstract

本研究は、アクション・リサーチにより看護学生の実習教育に関わる大学教員と臨床看護師の両者の臨地における教育力、ならびに協働力を向上させることを目ざした相互啓発の教育モデルを開発することを目的としている。
24年度は前年度に引き続き、臨床の指導看護師から実習指導に関する自由記述データを収集・蓄積し、分析を行った。また、実習終了後の4年次学生からも前年度に引き続き実習指導者のケアリング・マインドに関する質問紙調査データを収集し、分析を行った。教員については、インタビューデータをもとに新任教員の実習指導上の教育スタンスと協働に関する3年間の変化等の分析を行った。いずれの分析もテキストマイニング(Text Mining Studio 4.0.1)を使用した。臨床看護師の実習指導に関する分析は、1.指導者の配慮や工夫、2.学生への要望、の2つの観点で行い、結果を第32回日本看護科学学会学術集会に於いて報告した。
これらの調査・分析と並行して、大学教員と臨床看護師の相互啓発による実習教育力の向上をめざしたアクションとして、1.臨床指導者研修会での講義、2.合同研修会(他のプログラムと共催)、3.実習指導者連絡会議の改善、4.実習ハンドブックの改訂を実施した。研修会では、「実習指導者と教員がうまく連携するためのヒントを得よう」のタイトルでワークショップを行い、参加者から高評価を得た。
総体的に両者の実習教育への意識と実際はわずかずつではあるが変化・向上傾向にあることが示唆されている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

計画では特に「教員と臨床看護師との学習会・研修会」を通して、両者の協働力と教育力の変化を促進することを目ざしていたが、スケジュール調整の困難さが影響し実施回数が少なく、アプローチが不十分である。両者にわずかな変化は認められるが、研究成果の評価方法としては明確さに欠けるため、再調整を要する。
また計画では、実習教育モデル・試行版の検討に着手することになっていたが、現状ではデータの収集・分析に多くの時間を費やしており、進行が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

1.相互啓発の実習教育モデルの試行版の検討と開発:1・2サイクルを総括する。収集ずみのデータの分析を深めて、研究対象の大学教員と臨床看護師の実習教育に関する特徴と課題を明確にする。「A大学・A大学病院における相互啓発をコンセプトにした実習教育モデル」を作る。あわせて、評価方法についても再検討する。
2.モデル・試行版を公開・試用し、助言や評価を受けた上で、最終版を完成する。なお、助言や評価は研究対象者以外に専門家にも求める予定である。
3.研修会、学習会については、特定の協力者を確保して行うようにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

24年度は、研修会開催が1回に留まり、しかも他のプログラムとの共催につき講師招聘謝金の支出が不要になったこと、謝金や旅費を要する専門家からの知識提供の機会がなかったこと、研究代表者および分担者のみで事業を行ったため資料整理・データ入力のための人件費の支出がなかったこと、出張が予定より少なかったことから、この事業のために予定していた専門家・学識経験者招聘経費と人件費の謝金と旅費の一部を次年度に繰り越した。
25年度は、当初の計画に加えて前年度実施できなかった事業を行う。また、2名の分担者が異動と退職のため資格が喪失したことに伴い、25年度はアルバイトや研究協力者を得て事業を進める予定であり、そのための支出を見込んでいる。
研究費のおもな使用計画は次のとおりである。
1.専門家からの知識提供等の謝金ならびに旅費、2.資料整理・データ入力の人件費、ならびに研究協力者への謝金、3.24年度成果を学会で発表するための旅費、ならびに研究協力者との作業のための旅費、4.導入ソフトの保守更新、5.報告書印刷

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 成人看護学実習における臨地実習指導者の配慮や工夫の分析ーテキストマイニングを用いてー2012

    • Author(s)
      奥園夏美、松永明子、高橋博美
    • Organizer
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20121130-20121201
  • [Presentation] 成人の看護学実習における臨地実習指導者の学生への要望の分析ーテキストマイニングを用いてー2012

    • Author(s)
      松永明子、奥園夏美、高橋博美
    • Organizer
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20121130-20121201

URL: 

Published: 2014-07-24  

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