2014 Fiscal Year Annual Research Report
チーム医療推進に向けた「臨床看護師のための専門性発揮状況自己評価尺度」の開発
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23593215
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
亀岡 智美 独立行政法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (50323415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 登志子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 看護師の専門性 / チーム医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、他職種と連携、協働し、チーム医療の一翼を担う看護師が、看護師としての専門性発揮状況を自律的に査定、改善する際に活用できる「臨床看護師のための専門性発揮状況自己評価尺度」の開発を最終目的とし、実施した。 研究期間を通して実施した活動と成果は、次の通りである。1.看護師の専門性に関わる国内外の文献を検討し、①チーム医療の充実に向けて看護師が看護の専門家の立場から展開している実践を解明する必要性、②その実践の自己評価に活用できる尺度開発の必要性、③データ収集については質問紙法と面接法のいずれにするかを慎重に検討する必要性についての示唆を得た。2.データ収集方法について、パイロットスタディにを通し、質問紙法が適切と判断した後、全国45病院に就業する看護師902名を対象に郵送法による質問紙調査を行い、収集したデータの質的帰納的分析を行った。質的帰納的分析は、複数回行い、結果の洗練に努めた。その結果、最終的に、看護師が看護の専門家の立場から意識的に展開している実践を表す35カテゴリが形成された(平成25年度の研究実施状況報告書には29カテゴリと報告したが、その後の分析を通し35カテゴリとなった)。3.2名の研究者の協力を得てカテゴリ分類の一致率を算出し、カテゴリの信頼性を確認した。4.2、3の成果を第34回日本看護科学学会学術集会に報告した。5.2、3の成果の詳細を公表するための論文を執筆し、専門誌に投稿した。6.最終目的である尺度開発に向け、国内外の最新文献を検討するとともに、それに基づく理論的枠組み、尺度案を検討した。なお、これらのうち2のカテゴリの洗練、及び、3、4、5、6が平成26年度の実績である。今後、さらに研究を進め尺度の完成をめざす。尺度の完成は、看護師が、専門性発揮状況を自律的に改善すること、それを通し、安全安心なチーム医療の充実に貢献するという意義を持つ。
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Research Products
(1 results)