2013 Fiscal Year Annual Research Report
初期・二次救急医療施設における看護職を中核とした多職種連携モデルの考案
Project/Area Number |
23593222
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐々木 吉子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (90401356)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 智子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20151615)
川本 祐子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (70527027)
|
Keywords | 救急医療 / チーム医療 / 多職種連携 |
Research Abstract |
平成23年度に予備調査を経て調査票を作成、平成24年度に全国の初期・二次救急医療施設の医師、看護師を対象として調査を実施した。平成25年度は、データ分析を進め、成果を第15回日本救急看護学会学術集会にて発表した。 医師85名(回答率17.0%)、看護師95名(同19.0%)の回答について、医師の救急認定医取得は17.6%、実働時間は週50~59時間、救急診療に携わるは週8時間未満がもっとも多かった。看護師の実働時間は週40~49時間、救急診療に携わるのは週8時間未満がもっとも多かった。患者受入要請の電話を受けるのは、医師のみの施設21.2%、看護師のみの施設43.5%、医師または看護師の施設10.6%、事務職員の施設29.4%だった。受入決定者は、医師のみの施設70.6%、看護師のみの施設4.7%、医師または看護師の施設21.2%、その他3.5%だった。トリアージ実施者は、医師のみの施設45.9%、看護師のみの施設31.8%、医師または看護師の施設8.8%、その他3.5%だった。看護師のトリアージを支持する医師は45.9%であった。 看護師が多く経験する困難は、「受け入れた患者が予想以上に重症、あるいは自施設での診療範疇を越えていた」であった。他職種との連携のために実践していることは、医師は「意識してコミュニケーションをとる」「相談・協議によりチームで共通認識をもつ」などで、看護師は、「適切な情報収集、提供、交換、共有」と「意識してコミュニケーションをとる」であった。 結論として、いずれの職種もチームであることの自覚や、相談・協議による情報の共通認識や役割分担が重要であり、そのうえで、業務の応援が望まれる。標榜科医師の不在時や繁忙時の患者受け入れルールをきちんと取り決めておくことが、患者、医療者双方にとって重要である。
|
Research Products
(1 results)