2011 Fiscal Year Research-status Report
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23593223
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
八塚 美樹 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00293291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 朗 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (20224769)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 成人 / 冷え |
Research Abstract |
本研究の目的は、東洋医学と西洋医学の両見地からのエビデンスに基づき、若年女性を対象にした日常生活上の冷え対策のための総合プログラムの開発と、その効果を検証することである。東洋医学的見地から冷えについての文献検討を行った結果、冷えは、生命を維持する基本的物質である気(生命エネルギー)、血(血液)、水(体液)の流れを循環異常や質量異常であることが明らかになった。また、西洋医学的見地から冷えは、末梢循環障害、自律神経障害、性差、年齢等の要因から発症し、未病、生活習慣病、がんといった疾病を招くことが明らかになった。さらに、近年の生活環境の変化から、睡眠不足や不規則な食事時間、食事内容の偏りや運動不足、衣服の薄着や冷房の使用、過労やストレス等の生活習慣の乱れが冷えと関係することが明らかとなった。また、これらの文献検討に基づいて日常の生活に取り入れることができる呼吸法、運動、食事、冷えない入浴と服装、正しい睡眠、大きな筋肉を温める、ストレスをためないことの7項目を冷え対策総合プログラムに採用することとした。若年女性5名を対象に、これらの冷え対策総合プログラムを説明し、予備調査を行った。結果、採用した7項目は、理解が可能であること、比較的簡単に実施できること、効果が実感できること等の効果があり、内容妥当性を確保した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、西洋医学的見地と東洋医学的見地からみた冷えに関する文献検討、近年の生活環境の変化に呼応した生活習慣と冷えとの関連に関する文献検討を行った。上記の文献検討の結果に基づいて、冷え対策の総合プログラムの骨子となる7項目、すなわち、呼吸法、運動、食事、冷えない入浴と服装、正しい睡眠、大きな筋肉を温める、ストレスをためないを採択決定し、内容妥当性を確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
冷え対策の総合プログラムの骨子となる呼吸法、運動、食事、冷えない入浴と服装、正しい睡眠、大きな筋肉を温める、ストレスをためないことの7項目に関する資料を整備し、冷え対策の総合プログラムに関する介入研究を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
冷え対策の総合プログラムの資料作成費用、介入研究にかかる研究協力者のリクルートのために交通費、測定器具、質問票、分析のための解析ソフト、分析結果の打ち合わせのための会議費用等である。
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