2012 Fiscal Year Research-status Report
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23593223
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
八塚 美樹 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00293291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 朗 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (20224769)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
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Keywords | 冷え対策 / ホリスティックケア |
Research Abstract |
冷え症の環境的要因には,生活のリズムの乱れや薄着,冷房,食事の偏り,睡眠不足,ストレスやうつ等があげられ,日常生活でできる冷え対策として,腹式呼吸,運動,食事,冷えない入浴と服装,正しい睡眠,大きな筋肉を温める,ストレスをためないことの7項目が提唱されている.冷えを自覚している若年成人女性を対象に,3カ月間日常生活でできる冷え対策指導を行った. 方法は,寺澤(1987)の冷え症診断基準項目で冷え症と診断された若年成人女性30名に,日常生活でできる冷え対策7項目を指導した.日常生活でできる冷え対策実施期間は3ヶ月間とし前後に冷え症に随伴する身体的症状,精神的健康度を調査した.また,冷え対策実施期間は,適宜個別面接を行い,冷え対策の進捗状況の確認と再指導を行った.分析は,SPSSVer.19.0を使用し,Mann-WhitneyU検定(有意水準0.05未満)を行った.対象者の平均年齢は23.1±0.8歳であった.日常生活でできる冷え対策を実施した結果,「だるい」「むくみ」「疲れ」「頭痛」において有意に症状が改善した.「不眠」「肩こり」「便秘」「入浴後冷える」「腰痛」「冷える」「下痢」について改善傾向を示した.また,日常生活冷え対策実施前後における精神的健康度は,「希死念慮うち傾向」「不安と気分変調」「社会的活動障害」「睡眠障害」「身体的症状」「一般的疾患傾向」の全下位概念において,有意に減少した.近年,特に生活習慣の乱れや生活環境の変化などにより冷え症の人が増加して社会問題化し,若年女性層の冷え症の存在が注目されている.今回の結果から,「だるい」「むくみ」「疲れ」とった冷えによる全身的な症状の改善を図ることができること,日常生活でできる冷え対策の実施によって精神的健康度が改善することがわかり,日常生活でできる冷え対策の有用性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり,日常生活でできる冷え対策として,腹式呼吸,運動,食事,冷えない入浴と服装,正しい睡眠,大きな筋肉を温める,ストレスをためないことの7項目について、冷えを自覚している若年成人女性30名を対象に,3カ月間介入指導を行った. 結果,「だるい」「むくみ」「疲れ」と冷えによる全身的な症状の改善を図ることができること,日常生活でできる冷え対策の実施によって精神的健康度が改善することがわかり,日常生活でできる冷え対策の有用性が示唆された.
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Strategy for Future Research Activity |
日常生活でできる冷え対策を実施した結果,「だるい」「むくみ」「疲れ」「頭痛」において有意に症状が改善し,「不眠」「肩こり」「便秘」「入浴後冷える」「腰痛 」「冷える」「下痢」について改善傾向を示した.今後は,季節性および介入期間等の考慮,若年女性の生活スタイルに応じた個別の指導方法の開発が必要である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画当初の介入3か月による一定の成果を得ることができたが,引き続き個別に介入を行い、その精度を高める必要があることと,研究成果の発表および論文投稿の打ち合わせのための会議費用等に使用する.
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