糖尿病腎症初期患者の管理ツールの開発

2011 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 23593225
• Research Institution: Kanazawa University
• Principal Investigator: 稲垣 美智子 金沢大学, 保健学系, 教授 (40115209)
• Project Period (FY): 2011-04-28 – 2014-03-31
• Keywords: 糖尿病 / 糖尿病性腎症 / 教育 / アウトカム指標 / 合併症

Research Abstract

今年度は、糖尿病教育における糖尿病腎症初期患者の教育組織体制について、量的、質的研究手法を用いて、実態調査を実施しその関連を検証することを目的とし、石川県の病院、診療所の看護師（療養指導師）に対する面接調査による質的研究について、準備を整えた。研究内容に精通したメンバーによる中身の検討と協力機関への依頼等、研究の具体を進めた。質的手法による項目は下記のこととした。１）糖尿病専門医の有無による教育体制と課題２）糖尿病指導のコメディカル専門スタッフによる教育実態と課題３）病診連携による教育実態と課題４）アウトカムの実態５）上記項目と治療効果指標の関連

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

今年度の予定であった糖尿病教育における糖尿病腎症初期患者の教育組織体制について質的研究手法を用いての一部を明らかにした。しかし実態調査と関連を検証するには至っていない。したがって体制と教育方法およびアウトカムのモデルを作成も次年度に実施する。理由として、臨床では、腎症に関する取り組みをしている機関はほとんどなく、本研究の依頼をきっかけに、病院内に検討会ができたものもある。したがって、調査者と臨床の準備期間が必要であり、次年度の方がより充実したデータが取れそうだと判断したからである。

Strategy for Future Research Activity

研究的な準備がほぼ整ったので、当初の予定通り実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当該研究費が1,700,000円が生じたのは、臨床の腎症ケアを実施している施設が予測より少なく、そのための準備期間が必要であり、次年度の方がより充実したデータが期待されるため、直接の実態調査を次年度送りとした。したがって次年度は、２３年度に予定した調査のための旅費およびその他の調査、データ解析を進めること、さらに２４年度の計画も当初の研究計画にのっとり、順次進めていく。