2011 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病性腎症患者が抱える問題状況を環境要因の構造からアプローチする取り組みの検討
Project/Area Number |
23593227
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
野澤 明子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50293626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 直美 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (10293630)
中川 理恵 浜松医科大学, 医学部, 講師 (70313947)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 慢性病看護学 / 糖尿病性腎症 |
Research Abstract |
糖尿病性腎症による透析導入患者は、糖尿病患者の増加とともに年々増加し、今後も増加していくことが予想されている。しかし、これまでの糖尿病性腎症患者の心理的側面に関する研究報告では対象者数が少ないことや看護の方向性を示すのみにとどまっている。本研究の目的は、1)透析導入期にある糖尿病性腎症患者が抱える問題と心理的特徴を明らかにする、2)明らかになった糖尿病性腎症患者の心理的特徴をふまえて、看護者が抱えている問題状況について明らかにすることである。この研究によって糖尿病性腎症患者の心理的特徴を理解した上で、糖尿病性腎症患者の看護に携わっている看護師が抱える問題状況を環境要因の構造からとらえることで、看護方略の改善を目指すことができる。平成23年度には、1)の目的を明らかにするために対象者4名に半構造化インタビューを実施した。そのうち1名の個別分析の結果、透析を導入する前に出現した身体症状の辛い経験、糖尿病に対する思いや今後を含めた病気の管理に対する気持ち、仕事や家族への思いや周囲の反応、今後の透析治療の進歩に対する期待感などに関する12のシンボルマークが抽出された。平成24年度には、対象者数を増やし、分析を進めていくと同時に、看護者が糖尿病性腎症患者の看護についてどのような問題状況を抱えているかを明らかにするための研究を進めていき、糖尿病性腎症患者の看護方略モデルの構築に向けて研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究施設の改築等より、対象患者の受け入れが減少したことや研究協力者の部署の変更により対象者の紹介依頼の調整が滞ったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
対象施設を増やし、それに伴い新たな研究協力者についても依頼し、研究を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度に得られた成果を学会発表にて報告する。さらに追加したデータの入力に要する人件費等を要する。
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