2013 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病患者のパターンマネジメント援助指針と支援ツールの開発
Project/Area Number |
23593228
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 安子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50252705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 奈津子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512069)
正木 治恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (90190339)
内海 香子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (90261362)
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Keywords | パターンマネジメント / 糖尿病 / 看護 |
Research Abstract |
現在行われている血糖パターンマネジメントに関する看護実践の実態を把握することを目的に糖尿病看護認定看護師に自記式質問紙調査を実施した。148名より回答があり、糖尿病看護認定看護師が実践経験の中でつかんだ血糖パタンマネジメントの支援のコツ・秘訣、パターンマネジメントの除外基準についての意見、困難・悩みについての自由記載を質的帰納的に分析を行った。 1.支援のコツ・秘訣は、≪信頼関係・なんでも話せる関係・雰囲気作り≫≪患者および主体性を尊重した関わりの工夫≫≪患者の生活状況・思いや考えについて具体的に聞く≫≪患者と一緒に考える≫≪パターンマネジメントに関する必要な教育内容≫≪パターンマネジメントを行う上での支援の工夫≫≪血糖値と記録ノートの活用の工夫≫≪パターンマネジメントを行う上での医師との連携≫の8つのカテゴリーに分類できた。 2.パターンマネジメントの除外基準についての意見は、《パターンマネジメントを行うことが難しい身体状況をもつ》《医療者と協力関係が築けていない》《パターンマネージメントを行うだけの準備状態が整っていない》《パターンマネジメントでコントロールの悪化や不安感を増す可能性がある》《パターンマネージメントで負担感が増す恐れがある》《経済的に負担になる》《パターンマネジメント困難、不適応な人はいない》の7つのカテゴリーに分類できた。 3.困難・悩みについては、《PMの関わりが難しいと感じる患者の状況がある》《医師・他職種との連携が難しい》《パターンマネジメントに関するスタッフ教育での困難がある》《パターンマネジメントに対する看護師自身の知識や経験不足がある》《患者に提供する教育内容に不足がある》《看護実践に関するシステム・環境が整備されていない》の6つのカテゴリーに分類できた。 これらの結果をもとに現在、援助指針と支援ツールを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在糖尿病患者のパターンマネジメント援助指針と支援ツールを作成中であり、専門家会議を開催し、洗練させていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
専門家会議により援助指針と支援ツールを洗練させ、介入研究を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度分は計画通り使用したが、平成24年分の繰越金がそのまま残となった。 平成26年度に実施予定の専門家会議の会議費・旅費として使用予定である。
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