2011 Fiscal Year Research-status Report
外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来チーム医療システムの構築
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23593240
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (10237620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 外来がん化学療法 / がん患者 / チーム医療 / 協働 / 外来看護 |
Research Abstract |
【研究目的】外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来におけるチーム医療の現状と課題を明らかにする。【研究方法】(1)対象者:がん診療連携拠点病院に勤務している医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、MSWにインタビューを実施する。(2)データ収集方法:個別インタビューを実施し、外来におけるチーム医療の現状・課題ならびにチーム医療に対する認識について語ってもらう。(3)分析方法:質的帰納的手法で分析する。【結果】1.対象の背景:<医師>5名、平均年齢46.4歳、平均在職年数20年、<看護師>10名、平均年齢45.4歳、平均在職年数22.4年、<薬剤師>5名、平均年齢49歳、平均在職年数20.2年、<管理栄養士>5名、平均年齢45歳、平均在職年数18.8年、<理学療法士>5名、平均年齢41.8歳、平均在職年数20年、<MSW>3名、平均年齢32.3歳、平均在職年数5.3年。2.外来におけるチーム医療の現状および課題:各職種での共通している現状および課題の内容は、現状として、一部の職種とは連携はとれているが、多職種で情報共有する機会を設けていない、多職種の役割を理解できていない、外来に必要な人員配置が不足している等と捉えていた。課題としては、多職種で話し合いの機会を作り各専門職の役割を理解する、各専門職の配置・人員確保、リーダーシップの役割が必要である等と捉えていた。3.外来におけるチーム医療に対する認識:各職種での共通している認識としては、患者の目標を共有し、多職種で支援する意識を持つ、多職種とのコミュニケーションが重要である、各職種の専門的役割を理解することが大切である、リーダーシップの役割が重要である、各職種が専門的役割を発揮する、各々の専門的知識を高める等と捉えていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の計画通り、がん診療拠点病院に勤務している医療者33名にインタビューを実施し、分析がほぼ終了している状況であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の計画は、当初の計画通り、外来がん化学療法を受ける患者(20名程度)を対象に、チーム医療に対する認識を明らかにすることを目的にインタビューを実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査実施のための調査旅費および研究協力者の謝品、収集したデータの資料整理のための研究補助者謝金を算出する。また、研究打ち合わせのための旅費および平成23年度に実施した調査結果の学会発表のための学会発表旅費を算出する。
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