2013 Fiscal Year Research-status Report
外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来チーム医療システムの構築
Project/Area Number |
23593240
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10237620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
本間 ともみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (90315549)
伝法谷 明子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (10553315)
瓜田 学 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (50588580)
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Keywords | 外来がん化学療法 / がん患者 / チーム医療 / 協働 / 外来看護 |
Research Abstract |
【目的】外来がん化学療法受ける患者を支援するための外来チーム医療システムを作成する。 【方法】平成23年度・24年度の調査結果と文献的考察及び多職種の専門職者と意見交換を交えてシステムを作成する。 【結果】平成23年度・24年度に実施した「外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来におけるチーム医療の現状と課題」及び専門職者と患者を対象とした「外来におけるチーム医療に対する認識」の調査結果と、文献的考察により、外来チーム医療システムの目標・内容を考案した。 1.目標:1)外来がん化学療法を受けている患者が化学療法に適切に対応し、治療環境やシステムに戸惑うことなく、化学療法を継続しながら、QOLを維持・向上できる。2)外来がん化学療法を受けている患者が自分らしく療養生活を送れるよう医療者及び患者間と連携・協働し、療養生活の調整ができるための対処能力を身につけることができる。 2.内容:1)患者を中心としたチーム医療への継続的な参加を促すセルフケアアプローチ:①退院支援アセスメントに基づくチームの情報共有、②チームによる退院時オリエンテーションの実施、③サポートプログラムの実施。2)情報共有システムを用いた効率的なチームカンファレンスの運用:①患者の問題に応じたチームカンファレンス、②サポートプログラム実施におけるチームカンファレンス、③治療継続に伴うチームカンファレンス、④患者と専門職者の情報共有。3)コーディネーター(看護師)による患者を中心としたチームメンバー間の協働・連携の強化:①患者及び医療者間の情報共有の把握、②各専門職者との通院時の患者の反応の共有、③各専門職者間の橋渡しの役割、④チームカンファレンスの招集及び実施、⑤サポートプログラムにおける各専門職者とのカンファレンスの招集及び実施。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の計画通り、外来チーム医療システムの作成を行い、外来チーム医療システムの適用の実施に向けて準備を行っている状況にあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の計画は、当初の計画通り、外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来チーム医療システムの適用と外来チーム医療システムのあり方の検討を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の計画に基づき、システムの作成のための文献検討や専門職者との意見交換を行った。システム作成の過程において、専門職者との情報交換については、年度内に日程調整ができず年度をこえて実施することになったこと、また、資料整理等の研究補助者謝金に関しても、年度をこえて継続的に依頼を行ったことから、平成25年度内の謝金の使用額に残額が生じた。 平成26年度の計画である施設でのシステム実施に向けて必要な経費を執行していくとともに、研究成果の発表については、予定していた国内学会での発表に加えて、国際学会での発表に向けて準備を進めていることから、発表のための資料作成にかかる経費及び旅費として使用する。
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Research Products
(1 results)