2013 Fiscal Year Annual Research Report
ICU看護師の臨床判断能力を育成・開発するためのシミュレーション教育方法開発
Project/Area Number |
23593243
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
田口 智恵美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (80555300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
浅井 美千代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (20212467)
阿部 恭子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (00400820)
三枝 香代子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (80248864)
白鳥 孝子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (90331389)
広瀬 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
大内 美穂子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30614507)
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Keywords | 臨床判断 / ICU / 熟練看護師 |
Research Abstract |
本研究の目的は、重症度が高く複雑な状況下のICU患者に対する看護師の臨床判断能力を育成するシミュレーション教育方法を開発することである。 平成25年度は、次の3つについて実施した。 ①千葉看護学会誌に投稿し査読された論文の修正を行い、原著論文として受理され掲載された。タイトルは「経験の浅いICU看護師が看護実践で感じる困難」へと微調整した。 ②①の研究結果をもとに、経験の浅いICU看護師が看護実践で感じる困難な状況での熟練看護師の臨床判断に関する研究を実施した。すでに平成24年度にデータを収集し、今年度は分析を行った。必要な患者情報については追加で情報収集した。 対象は、ICU経験5年以上の熟練看護師2名であった。看護師Aは、虚血性心疾患による心不全の男性患者を受け持った。患者は、人工呼吸器抜管後で大動脈内バルーンパンピング(以下IABP)を装着し、持続的血液透析実施していた。一方、看護師Bは、多発外傷(左多発肋骨骨折、左外傷性気胸、左肺損傷、右鎖骨骨折、右脛腓骨解放骨折)、外傷性くも膜下出血の男性患者を受け持った。結果として、看護師Aの臨床判断は、「IABPが最適な状態で循環をサポートしているか圧波形を見て判断する」「IABPの仕組みと原理を理解してIABP装着時に特有なトラブルの要因を把握する」など経験の浅い看護師が感じていた「ME機器装着中の患者に対応する」困難に対する内容などが得られた。一方、看護師Bの臨床判断は、「胸郭動揺があり呼吸自体が困難で自力で痰喀出できない脆弱な状態だと理解する」と経験の浅い看護師が感じていた「受け持ち患者の病態を理解して看護を行う」困難に対する内容などが得られた。 ③②の分析結果をもとに、どのようなシミュレーション教育が可能であるかを共同研究者内で検討した。
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Research Products
(1 results)