2012 Fiscal Year Research-status Report
外来化学療法を受けている高齢がん患者の療養生活支援システムの開発
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23593247
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
奥村 美奈子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (00233479)
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Keywords | 外来化学療法 / 高齢者 / 療養生活 |
Research Abstract |
高齢がん患者が安定して外来化学療法を受けるための支援システムの開発を目的に、平成23年度から平成24年度にかけて実態調査を実施した。対象者はA県内がん診療連携拠点病院の外来化学療法部門において治療を受けている高齢がん患者、および外来化学療法部門や地域連携部門で活動する看護職で、調査は面接調査法を用いた。面接の主な内容は、高齢がん患者については①治療経過、②療養生活の様子、③外来化学療法を受ける上での困難や問題で、看護職者については①高齢のがん患者を支援し課題と感じていること、②整備すべき事柄について等である。平成24年度までの調査実績は3施設(看護職者計8名、患者14名)である。また、面接結果については、現在分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度秋より調査を実施する計画で平成23年9月に大学の倫理審査の承認を受けたが、調査を予定した医療機関の倫理審査日程等の関係から医療機関の承認が当初の予定より遅れた。その結果、調査開始が平成24年となり、研究全体が当初の予定より遅れている。また、調査対象となる患者は化学療法を受けているため、事前に研究承諾を得ていても体調不良等でキャンセルになる場合もあること、患者の治療日の関係で面接日の調整が難しく、1施設の面接予定期間が延長することも要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度中旬までに調査対象としている残り3施設での面接調査を終了する予定としている。具体的には、調査依頼を6月末までに実施し、9月末までに3施設の面接調査を終了する。また、調査と並行して面接内容の分析を行い、平成25年度末までに高齢がん患者が外来化学療法を行う上で課題となっていることを明らかにし、支援方法を検討する予定である。また、見いだした結果について、現地側看護職の意見を求めて行く計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は残り3施設の調査を実施する予定である。そのため、助成金の直接経費は①医療機関への調査依頼や面接実施に伴う交通費(調査予定3施設 各施設看護職2名と患者5名の計7名の21回分、各施設への事前の調査依頼 3施設分)と、学会での成果発表等の交通費、②調査結果の整理・筆耕等のために人件費、③物品費(面接調査に関する文具およびレコーダー等)、④文献複写や関連図書の購入、調査依頼に関する通信費等に使用する計画である。
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