2014 Fiscal Year Annual Research Report
結核患者の治療継続を支援する教育ツールとプログラムの開発に関する研究
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23593248
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
秋原 志穂 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (30337042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 一美 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80415504)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 結核 / 患者教育 / DVD / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、本研究で作成した結核入院患者用の教育DVDを全国の結核病床を有する227施設に無償配布した。その後、DVDの評価を行うために、DVD配布施設に対して質問紙調査を行った。質問紙はDVDを視聴した看護師と患者に配布した。結果、74施設からの回答(32.6%)があり、看護師168名、患者48名からの回答を得た。看護師、患者の評価はともに高く、DVDの教育項目8項目のわかりやすさは「病気について」、「治療」、「服薬」「副作用」、「多剤耐性結核」、「検査」、「日常生活」、「医療費」について質問したが、看護師、患者ともに「まあまあわかりやすい」「わかりやすい」が90%以上であった。DVD全体の評価としては、「大変良い」、「良い」を合わせると看護師が83.3%、患者が95.5%と患者の方から高い評価を得ていた。評価の低い項目は「時間(DVDの長さ)」であった。 本DVDを教育ツールとして用いた4週間の教育プログラムは1施設で実施し、介入研究を行ったが、結果は現在分析中である。 本研究では、結核患者の治療継続を支援する教育ツールとプログラムの開発を目的としたが、教育ツールとして患者教育用DVDを作成した。DVDは患者がわかりやすいようにストーリーを盛り込み、興味を持って見ることができるように作成した。DVDの評価は調査の結果では高い評価を得ているが、DVDの長さ等に若干改善の余地があることがわかった。教育プログラムの評価はまだ分析終了していないため、今後DVDを使用した教育プログラムの効果を評価し、必要であればプログラムの修正を行い、実践に汎用可能なものにしたい。
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