2011 Fiscal Year Research-status Report
高血圧患者の塩分摂取測定を活用したセルフモニタリングの効果
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23593250
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
籏持 知恵子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70279917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 由美子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (00190455)
中村 美知子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (80227941)
角野 雅春 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50611456)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 高血圧患者 / セルフモニタリング / 塩分摂取 |
Research Abstract |
本研究では通院中の高血圧患者60名を食品塩分計とセルフモニタリング手帳を活用する群(以下、活用群)とセルフモニタリング手帳のみを活用する群(以下、非活用群)各30名に分け、減塩のためのセルフモニタリングを導入する。導入前、1ヶ月後、3ヶ月後に減塩に関する心理的準備状態、健康行動、身体状態の観点から、その変化を分析し、塩分摂取測定を活用したセルフモニタリングの効果を明らかにする。今年度は文献検討や研究者らの先行研究に基づき、高血圧患者が減塩するために必要なセルフモニタリング手帳・調査用紙などを作成し、研究に際しての倫理手続き、予備調査を実施するまでの過程をほぼ計画通り進められ、次年度の本調査への準備とすることができた。 セルフモニタリング手帳は食生活の状況や日々の体重や血圧、外来受診時の検査値等の記録が可能なものとし、減塩に必要な情報などを含んだ内容とした。減塩行動を測定する調査用紙は一部開発者の許可を得て、修正して作成し、また随時尿による1日平均食塩摂取量の推定値は、研究参加者の負担、信頼性を考慮して、希望者のみ収集するなど、一部アウトカム指標の修正も行った。倫理的手続きについては研究者の所属施設、データ収集施設での倫理手続きを終了し、現在関東甲信越地区の調査施設で数名の予備調査を開始している。近畿圏内の調査施設においてもデータ収集の打ち合わせ等が終了後予備調査を速やかに実施予定である。 予備調査は現在まだ進行中であるが、その過程から、研究参加者に配慮し、円滑にデータ収集を進めるための、調査時の説明内容や資料などの修正を行っている。予備調査終了後、本調査に入る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アウトカム指標としての栄養摂取量の分析のための業者との打ち合わせ、契約手続きなどに時間を要し、予備調査の時期はやや遅れたものの、看護介入のための教材作成、成果の測定用具の作成、調査に伴う倫理的手続きが、予定通り終了し、今年度の目標であった予備調査を開始し、本調査への準備とすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は予備調査の開始がやや遅れ、予備調査の血液分析、食事栄養分析、及び使用している試作のセルフモニタリング手帳の使用状況確認後の再度の手帳の印刷作成への予算が残額となっている。すでに予備調査は開始されており、円滑に進んでいるため、このまま継続して予算は順次、執行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予備調査のデータ収集(血液、栄養分析等)や修了後の教材や調査用紙、調査方法の改善のために残額分の予算は速やかに執行する見通しである。 次年度は本調査の実施予定であり、次年度の研究費から(1)データ収集のための調査施設への交通費及び予備的調査の成果発表のための学会参加のための費用、(2)データ収集のための研究補助者の雇用費用 (3)アウトカム指標としての生化学検査の分析、食事からの栄養分析とそれに基づく栄養アドバイス表作成費用、その他消耗品の費用を執行する予定である。
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Research Products
(1 results)