2011 Fiscal Year Research-status Report
造血幹細胞移植患者を支えたサポートと療養体験の意味づけに関する研究
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23593252
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山口 昌子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (00554536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (60285319)
辻 あさみ 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (60310794)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 看護学 / 癌 / 造血幹細胞移植 / 語り |
Research Abstract |
本研究は、造血器がん患者が造血幹細胞移植を受け、その療養体験の経過の中で支えになったサポートや自らの療養体験をどのように意味づけしているかを明らかにすることを目的にしている。計画している具体的な研究項目は、(1)造血幹細胞移植患者がその療養体験の経過の中で患者自らを支えたサポート(支えられたと感じる出来事・人・物・情報)が何であったかを明らかにする。(2)患者は自らの療養体験をどのように意味づけしているのかを明らかにする。(3)以上のことから、具体的で実現可能な看護支援の検討を行う。(4)患者が療養体験の経過から自分なりの意味を見出していくことが、その後の患者にどのような影響があるのかを検討することである。 本研究は、インタビュー調査によって患者自らの語りからその主観的体験を質的帰納的に分析することを目指す。初年度である平成23年度は、2年目以降への足がかりとして以下の2点に取り組んだ。(1)近接対象への「意味」研究の整理 当事者の語りからその経験の「意味」を明らかにした質的帰納的研究の先行文献レビューを行った。造血幹細胞移植患者に類似すると思われる「がん患者」「慢性疾患患者」「中途障害者」を対象とした文献の傾向を考察した。(2)インタビュー調査の準備 対象者の選定のためがん看護の臨床看護師に協力を得た。作成したインタビューガイドを用い、プレインタビューを実施した。インタビュー内容から逐語録データを作成し、研究分担者と振り返り作業を行い、インタビュアの課題を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究参加者3名にインタビュー調査を行った。現在、そのインタビュー内容の分析を進めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
20名程度の研究参加者の承諾を得て、インタビュー調査を進める。データ分析を進め、先行文献の検討に照らし合わせての考察、成果発表の準備を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
成果発表にかかる学会参加費と旅費、データ入力・集計の補助者への謝金
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