2013 Fiscal Year Research-status Report
経口抗がん剤治療を受ける患者に対する対処の柔軟性を高める看護支援モデルの構築
Project/Area Number |
23593265
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
小坂 美智代 東邦大学, 看護学部, 講師 (70347384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉本 美津子 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (60347383)
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Keywords | 外来看護 / 経口抗がん剤治療 / 対処の柔軟性 |
Research Abstract |
本研究は、経口抗がん剤治療を受ける患者を対象とした対処の柔軟性を高める看護支援モデルを構築することを目的としている。平成25年度は、「経口抗がん剤治療を受けている患者への看護実践に関する調査結果の分析と成果発表」「経口抗がん剤治療をうけて患者に対する調査の準備」を行った。 1.前年度に実施した調査結果から、経口抗がん剤治療を受けている患者に対する看護実践の内容、実践上の課題等について分析した。その結果、看護実践は6カテゴリーに集約され、外来看護師は周到な事前準備と的確な状況判断・対応をとりながら、治療と向き合う患者・家族を支えており、その実践は<外来看護の質的向上に向けた組織的取り組み・組織的土壌><外来看護師の役割・機能を理解し、協働できる医療スタッフの存在>などが支持要因となっていた。一方で、看護実践上の課題としては【看護介入そのものを阻む外来業務の多忙さ】【継続的に看護介入することの外来体制上の限界】などの組織的要因が根幹を成しており、効果的な看護実践に向けては、外来看護の重要性に対する組織の認識変容や外来看護の専門性の確立が必要であることが示唆された。以上の成果を関連学会で発表した。 2.経口抗がん剤治療を受けている患者の対処の現状を明らかにすることを目的とした調査の実施に向け、所属機関および研究協力施設の倫理審査委員会の承認を得た。3月末現在、調査実施に向けて、当該施設と調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究分担者の変更や倫理審査に時間を要したことにより、データ収集・データ分析に想定以上の時間がかかり、研究の遂行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者を新たに追加してデータ収集・分析を円滑に進めるとともに、研究期間延長申請をし、当初の研究目的の達成を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者の変更により当初予定していたアメリカでのフィールド調査が実施できなかったこと、倫理審査等に時間を要し予定していた面接調査が遅れていることなどにより、これらに係る費用を執行するに至らなかったため。 次年度の助成金は、アメリカでのフィールド調査および学会発表に係る「旅費」、収集したデータの分析およびデータ整理に要する「人件費」、論文印刷代等の「物品費」として使用する予定である。
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