2012 Fiscal Year Research-status Report
青年期以降に発症した1型糖尿病患者に対する支援プログラム開発のための研究
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23593276
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
山崎 歩 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (20457352)
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Keywords | 1型糖尿病 / 自己管理支援 / 血糖コントロール / 青年期以降発症 |
Research Abstract |
平成23年度の文献検討等を基に、平成24年度から成人期発症の1型糖尿病患者および、小児期発症の1型糖尿病患者の対象者に疾患自己管理(対処)、特に血糖コントロールに対する方策を中心にインタビューを継続実施中である。 本研究対象者は成人期(青年期以降)発症の患者の血糖コントロールに対する方策を明確化することを目的としているが、小児期発症患者の対処プロセス等との比較検討も踏まえ両者に対するインタビューを行い、分析を継続してしく予定である。 小児期発症患者で現在成人期に達している患者では、学童期までは、【日々の生活の中に組み込まれた自己管理】【疑う余地のない血糖測定・インスリンへの取組み】など、自己の疾患管理に対して自然に生活の中で取組み、補食やインスリン量の調整などの行動も生活の一部として対応していた。その一方で、思春期以降になると二次性徴や交友関係・社会生活の拡大と共に血糖コントロールが不十分な状況となり、それと共に自己の身体や糖尿病とともに生活していく自身の将来等にも視点を移すことで、揺れ動く心が血糖コントロールにも影響していた。同時に、職場環境やソーシャルサポートも血糖コントロール・自己管理に影響を与えていることが明確化した。 上記を踏まえ、青年期以降に発症した患者のインタビュー内容との比較分析を継続実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者紹介、対象者へのインタビュー日程等の調整に時間を費やし若干計画が遅れている。現在順次インタビューを実施しているものの、対象者の日程・体調等を考慮しながら日時調整を行っている。 今後、インタビューの実施と分析を並行して実施していく予定である。全てのインタビューデータの質的な分析終了後、1型糖尿病における自己管理上の困難感とその対処法について質問紙を作成し、量的調査を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、インタビューの継続と共に分析を実施している。分析終了後には結果を基にアンケートを作成し、青年期以降に発症した1型糖尿病患者及び、小児期発症の患者を対象に量的調査を実施予定である。 アンケートでは、インタビューより導き出された結果を基に質問紙を作成使用すると共に、既存の尺度(自己効力間,DQOL尺度等)も用い、小児期発症患者と青年期以降の発症患者の2つの対象群間の比較とともに青年期発症患者の困難感を分析していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
対象者へのインタビューの際の謝金、インタビュー旅費、分析の際のテープ起こし費用等を予算として計上する。あわせて、アンケート調査に伴う市販尺度の購入とともにアンケート郵送費・アンケート入力・統計分析のソフト(SPSS)購入費も計上する予定である。 本研究は平成24年度に当初計画していた調査であるが、25年度へ変更となったため、予算を繰り越して最終年度である平成25年度に使用する研究費として計上を行った。
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