2013 Fiscal Year Annual Research Report
婦人科がん治療後リンパ浮腫予防のセルフマネジメントを促す教育的介入プログラム開発
Project/Area Number |
23593278
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Research Institution | Kameda College of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 真由美 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (40375936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (90132240)
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Keywords | 婦人科がん / リンパ浮腫予防 / セルフ・マネジメント |
Research Abstract |
【目的】婦人科がん患者が,治療後リンパ浮腫を予防するためのセルフ・マネジメントを促す教育的介入プログラムを開発し,評価・精錬することである. 【方法】研究同意した対象者へ封筒法を用いて弁別し,無作為比較試験を実施.浮腫状況,健康状態,健康問題対処に対する自己効力感,セルフ・マネジメント行動に分類分析し,プログラム効果を検討. 【結果】関東5施設109名の対象者に研究を実施.術後6ヶ月介入群は38名(回収率68%),対症群は33名(回収率62%).効果指標:1.浮腫状況; リンパ浮腫と診断をされた者は,対象群が介入群より有意に多かった. 術後6ヶ月の左右大腿周囲径差は,対象群が介入群より有意に大きかった.2.健康状態;症状の程度は対象群が介入群より有意に高かった. 健康状態の自己評価は,対象群が介入群より有意に低かった.SOC有意味感は,対象群が介入群より有意に低かった. QOLは,対象群が介入群より有意に低かった.QOL身体領域は,対象群が介入群より有意に低かった.3.セルフ・マネジメント; 医師との関わりは,対象群が介入群より有意に低かった. 症状対処は,対象群が介入群より有意に低かった. 【考察】分析結果は,本プログラムの実施群がリンパ浮腫予防のためのセルフ・マネジメントによる効果を顕著に示し,教育的介入の有効性を実証するものとなった.在院日数短縮化により,入院中にリンパ浮腫予防や異常の早期発見方法全てを習得するには限界があり,入院中から外来に至る継続した関わりが重要となる.本プログラムは, 患者がセルフ・マネジメントを退院後も継続して遂行するための重要な看護介入であると言える.
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Research Products
(6 results)