2013 Fiscal Year Research-status Report
日本における出産後早期の母乳不足感の評価スケール開発と効果的介入プログラムの検討
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23593287
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
島田 啓子 金沢大学, 保健学系, 教授 (60115243)
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Keywords | 母乳育児 / 母乳不足感 |
Research Abstract |
本研究の目的は母親自身の主観的な評価が主となる母乳不足感の客観的な評価スケールとそれに合わせたケア内容を検討するため、その評価スケールの作成と介入方法を検討することにある。平成25年度の研究実施計画としては、母乳不足感の評価スケールの修正と介入方法の検討として(1)妥当性・信頼性を高めるスケールとするための修正、(2)介入方法の実態をもとに効果的な介入方法の検討を挙げていた。 前年度の成果から母親が母乳不足感を感じる場合の要因を臨床的に検討し、評価スケールをより簡潔な内容としてきた。同時に母乳不足感と母乳成分の関連を調査し、母乳不足感が与える影響を検証している。母乳不足感は母親が児の授乳を求めるサインの認知や母乳育児確立を認識する過程での多様な要因により影響されていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画 3.母乳不足感の評価スケールの修正と介入方法の検討として(1)妥当性・信頼性を高めるスケールとするための修正、(2)介入方法の実態をもとに効果的な介入方法の検討を挙げており、評価スケールをもとに複数の施設におけるケアの実態から介入方法を検討した。その成果の発表準備とともに、具体的なプログラムを考察していく段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.母乳不足感の評価方法の継続的な検討 2.母乳不足感への介入方法の実態をもとに効果的な介入方法を検討し、その介入方法を実施するために県内産科施設の助産師・看護師、その他保健師らの協力を得てプログラムを考案していく 3.現在までの成果を国内学会または論文にて発表していく
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品が予定金額より安価で購入することができたため。 成果報告のための学会報告のための国内旅費、論文投稿のための翻訳・校正費、その他通信費や必要物品の経費として使用予定である。
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