2013 Fiscal Year Research-status Report
本邦における小児褥瘡の発症現況と病態の解明、および褥瘡予防寝具の開発
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23593288
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
高野 邦夫 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (80125773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 眞里子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (60289915)
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Keywords | 褥瘡予防 / マットレス / 耐久性 / 安全性 |
Research Abstract |
新生児、乳幼児の褥瘡予防のための寝具の研究開発を推進してきた。すでにベビーマットレスとして新生児、乳幼児の褥瘡予防寝具を、広く全国で実際に臨床使用が行われ、そのアンケート調査も進んでいる。 平成25年度は、ベビーマットレスの、耐圧分散寝具としての評価、特に耐久性に関して研究を進めた。さらに種々の環境条件や生体の条件下での、マットレス使用による、マットレスの変化を評価し、その有用性を明らかにするため研究をすすめた。 耐久性試験では、新生児、乳児モデルを使用し、マットレスの耐久性を明らかにするため、経時的な変化を記録した。さらに、マットレスの変化を経時的に記録し、ベビーマットレスのベストな使用期間などを明らかにした。 平成25年度の研究から、こどもの褥瘡予防寝具としてのベビーマットレスは4週間を超えない使用で、耐圧分散マットレスとして安全にかつ褥瘡予防寝具として使用可能であることを明らかにした。 従来、ベッドに備え付けのマットレスを、長期間使用した現況から、新しい新生児・乳幼児の褥瘡を確実に予防しうる寝具とシステムが確立しえてきたことは、本研究の限りない実績であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新生児・乳幼児の褥瘡予防寝具の開発を進めてきている。褥瘡を予防しうる最適な寝具を開発し、さらにその耐久性や安全性を評価することで、広く臨床で安心して使用可能な寝具として確立し得た。
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Strategy for Future Research Activity |
新生児・乳幼児の褥瘡予防寝具としてベビーマットレスを開発し、その安全性と耐久性を明らかにし得たことで、従来の新生児や乳幼児の管理が大きく改革されてくると考えている、この新しく開発した寝具を、広く本邦で臨床使用しうる為の方策も必要となってくる。従来の寝具のシステムを大きく変革し、寝具を消耗品として、使用しうるシステムの導入と、それを可能にしうる経済的な対策も検討していかなければならない。我々が開発し得たベビーマットレスは、世界的にも興味を持たれる商品である。 本邦にとどまらず、広く海外にも供給できる商品として確立していくことが、今後の大きな目標であ
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