2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593298
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮原 春美 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00209933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 竜一郎 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40305389)
佐々木 規子 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90315268)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 発達障害児 / 性教育 / 教材 / 遺伝教育 |
Research Abstract |
1.平成23年度の計画は発達障害児・者のための性発達支援プログラムに対する情報収集及びプログラムの検討であり、1)諸外国における発達障害児に対する性教育プログラム、教材を具体的に検討し、我が国で応用可能な部分を抽出する。発達障害児のセクシュアリティ介入を行っている国内外研究者との交流2)小グループ用プログラムは、1)に加えてこれまで試行的に実践してきたピア・エデュケーションプログラムから応用可能な部分を抽出する。またプログラムには本学で開講している子ども用遺伝教育プログラムの一部も応用することとしていた。そのため、オランダにおける障がい児・者の性発達支援センター(nvvs)を訪問し、研究交流を行い、教材に関する情報収集を行った。医師、心理士による個人的治療は行われていたが、小グループ活動はなされていなかった。また教材の多くがオランダ語であり、英語による翻訳の計画はないとのことであったため、今後英語圏の教材に関する情報収集を行う予定である。さらに日本国内の研究者・教育者との研究交流も行い、特別支援教育における性教育実践に関する情報収集、セミナー・講演会を実施した。2.H26年度に3年間の成果をもとに「発達障害児に関わる専門家のための研修会、研究会を開催し、保護者会、特別支援学校、養護学校他との連携による発達障害児の性発達を支援するためのネットワーク構築について検討し、検討会を立ち上げる。」としていたが、情報収集及びプログラム開発のためには初年時より研究会を組織したほうが良いと判断したため、「長崎障がい児・者の性を考える研究会」を発足させ、ネットワーク構築のための基礎作りを行った。またHPも立ち上げた。3.プログラム開発応用のための遺伝教育プログラムの開発
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
情報収集、研究交流はおおむね順調に進んでいるが、英語圏の教材についてまだ十分な情報収集ができていない。当初研究会の発足、HPでの情報発信は最終年度に計画していたが、より多くの研究者の情報交換及び保護者との交流が必要と考え、H23年度に計画変更し、研修会、講演会を企画することができ、研究計画推進のためのネットワークつくりも始まった。そのため研究費もH23年度は1,100,000の予算であったが、500,000円の前倒し請求を行なって研究を遂行した。
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Strategy for Future Research Activity |
試行プログラムの作成:作成は研究代表者、分担者で行なう。1)個人対応のプログラムの作成 2)小グループプログラム(ピア・エデュケーション)の作成 3)遺伝教育プログラムからの抽出
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
請求額:600,000円(旅費300,000 学会発表、研究交流旅費)(謝金・人件費300,000円 研修会謝金、データ処理アルバイト謝金 等)
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Research Products
(15 results)