2011 Fiscal Year Research-status Report
孫育て世代に対する包括的な健康支援の検討-孫育てにかかわる心身の負担の検討-
Project/Area Number |
23593300
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
遠藤 由美子 琉球大学, 医学部, 准教授 (90282201)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 中高年 / 孫の育児支援の実態 / 健康 |
Research Abstract |
本年度は、以下の2点について調査を行った。調査1:祖母の育児支援行動と母親の満足感沖縄県内の1歳6か月健診を受診した児の母親554名(33.3±4.5歳、Mean±SD)、祖母447名(61.8±7歳)を対象に質問紙調査を実施した。有効回答は母親92名、祖母76名であった。育児支援にかかわっている祖母のうち69.6%が実母であり、61.9%が自宅から孫の家まで車で30分以内に居住していた。祖母の育児支援参加得点は、話しかけ、抱っこ、遊び相手が高かった。育児支援に対する母親の満足感は、孫の成長をともに喜ぶ、の情緒的支援と、話しかける、抱っこの直接的支援行動が高かった。調査2:孫育てに関わる祖父母の育児支援と心身の健康 沖縄県内在住0~5歳児の育児に関わっている祖父母672名に対し、質問紙調査を実施した。有効回答202名(61.8±7.2歳)の孫の数は、4.6±3.2人であった。現在育児支援をしている孫4人までについて育児支援の状況を尋ねた。孫の年齢は3.6±2.8歳で小学校就学前の年齢層が中心であり、59.9%が娘の子を支援していた。自宅と孫の家の距離は調査1と同様、車で30分以内が多かった(68.9%)。毎日行っている割合が高い育児支援は、一緒に遊ぶ、幼稚園や保育園の送迎、食事後の片づけであった。IPAQを用いた調査で、高強度の身体活動をしているものは24.3%、中等度が28.2%と30%に満たなかったが、歩行は70.3%が行っており、身体活動量は816.1±957.4Mets.min/weekであった。WHO SUBIによる心の健康度は39.5±6.5点、心の疲労度は54.1±5.3点と良好であった。本結果から孫育てに関わる祖父母の育児支援の実態が明らかになった。孫の年齢別の育児支援や健康状態を検討するには多くのデータを要するため、次年度も調査2を継続して行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度の実態調査において、計画した調査方法で回収率が低く年齢別分析を行うのに十分なデータが得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度では、高い回収率が得られるような方法を再検討し調査を実施する。平成23年度は予定していた人件費を抑えることができたため、その分を平成24年度早期から活用し、データ蓄積のために調査協力員を増員して調査を実施する。加えて質問紙を用いた実態調査とともに、身体活動量計を用いた実際の活動量測定に向けた予備調査にも着手する。また、平成23年度調査の結果公表のため、学会や論文発表を積極的に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は、質問紙調査にかかる消耗品、通信運搬費、人件費、身体活動量測定のための器材購入を行う。また、結果公表のために英文校閲料、印刷料、論文投稿料および旅費を使用する。
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Research Products
(3 results)