2011 Fiscal Year Research-status Report
気管支喘息児をもつ保護者のQOL向上のための看護支援モデルの開発
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23593301
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
細野 恵子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (20412877)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 看護支援モデル / 母親 / QOL / 喘息管理 |
Research Abstract |
本研究は、気管支喘息児をもつ保護者のQOL向上の実現に向けた看護支援モデルを開発し、その有効性の検証と外来看護の場で実用可能な活用法の確立を目的としている。初年度である平成23年度の実績は以下の通りである。1.気管支喘息児をもつ保護者のQOL向上の実現に向けた看護支援モデルの開発準備として、国内外の文献検索、日本小児看護学会及び日本看護科学学会における先行研究(平成22年度実施)の成果発表とその討議、情報収集及び情報交換を実施した。2.喘息児をもつ保護者のQOL向上への影響要因を明らかにするため、国内外の文献検索及び先行研究(平成22年度実施)の結果を量的・質的に分析し、影響要因を抽出した。3.看護支援モデルの有効性の評価方法として、1)Japanese Pediatric Asthma Control Program(JPAC)、2)健康関連QOL尺度;SF-36V2、3)小児気管支喘息養育者QOL(QOLCA-24)の3種類の評価尺度とともに、ピークフローメーターの測定と喘息日記の使用を検討した。4.試作の看護支援モデルの有効性を検討するために、気管支喘息の診断を受け定期通院する幼児~学童期の患児とその母親5組を対象に看護介入を実施し、予備調査の結果を分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した「研究の目的」に基づき、平成23年度に予定していた計画内容に沿って進行している状況であることから、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に試みた"看護支援モデル"による介入結果の評価から修正を加え、再検討した"看護支援モデル修正版"による看護介入を進める予定である。介入及び評価については、前年度の方法に面接調査を加えて検討する予定である。また、看護支援モデルの"介入群"と通常の外来治療・看護のみの"対照群"の2群による比較検討を計画している。また、先行研究(平成22年度実施)の分析結果を国内における関連領域の学術集会で発表すると同時に、論文投稿を進めていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
交付申請書に記載した「研究の目的」および「研究計画・方法」に基づき、"看護支援モデル修正版"による看護介入を進める予定であり、そのための費用は以下の通りである。主な内容は、会議費及び交通費、資料整理等の人件費、翻訳費用、調査協力者への謝礼、学会参加費及び交通費、通信費、研究成果投稿の関連費用、事務用備品及び文房具など費用である。
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Research Products
(8 results)