2013 Fiscal Year Annual Research Report
小児心臓カテーテル検査・治療後の安全・安楽のための看護ケアガイドラインの開発
Project/Area Number |
23593304
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
宗村 弥生 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (10366370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 由美子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60198249)
小川 純子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30344972)
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Keywords | 心臓カテーテル検査・治療 / 小児看護 / 安全・安楽 / 看護ガイドライン |
Research Abstract |
最終年度の目標は、これまで実施した調査をもとに看護ガイドラインを完成し、各施設で使用してもらえるよう関連施設に送付することである。配布までの手順は以下のようであった。 1.看護ガイドライン案の作成 すでに実施した「医師への調査」「看護師へのインタビュー」「患児へのインタビュー」「家族へのインタビュー」「文献レビュー」の結果を基に執筆した。内容は、検査・治療をうける子どもの権利、用語の定義、心臓カテーテル検査・治療の実際、使用する薬剤の知識、検査・治療の一連の流れ、患児と家族の体験を軸として検査前、中、後の安全・安楽のための看護とした。患児と家族の目線に立っているか、安全・安楽を目標とした内容かを確認し修正する作業を繰り返し、看護ガイドライン案を作成した。 2.看護ガイドライン案の検討 第49回日本小児循環器学会 多領域専門職部門交流セミナーにて参加者にガイドライン案を配布し、作成の経緯、検査前・中・後の看護について紹介し、これらの内容について参加者と意見交換した。セミナーには看護師、医師、放射線技師など約100名の参加があった。参加者には、看護ガイドライン案に含まれる項目ごとの理解度、充足度などを尋ねるアンケートを実施した。 3.看護ガイドラインの完成と配布 アンケート調査の結果は、内容のわかりやすさについてほぼ全項目が「まずまず理解できた」から「とてもよく理解できた」、内容の充足度についてもほぼ全項目が「ほぼ十分である」から「十分である」であった。交流セミナーでの意見交換とアンケート調査を基に、看護ガイドライン案の修正し完成版とした。看護ガイドラインは製本し、これまで調査協力のあった125施設、過去の交流セミナー加施設、ガイドライン検討会参加者、送付希望者など含む約270部に送付した。 この看護ガイドラインを用いての看護師のアセスメント力や看護技術の向上が、今後の課題である。
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Research Products
(14 results)