2011 Fiscal Year Research-status Report
新生児の倫理的意思決定における看護師‐医師コラボレーションの方略
Project/Area Number |
23593309
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 みゆき 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (80347351)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 新生児医療 / コラボレーション / 倫理的意思決定 / 看護師-医師 |
Research Abstract |
23年度は、研究1(質問紙調査)の目的は、全国のNICUを対象に重篤な新生児の倫理的意思決定過程における看護師-医師コラボレーションの実態を明らかにすることであった。この目的のために、(1)既存のコラボレーション尺度に看護師-医師のコラボレーションを促進する要因を加えた質問紙を作成する。(2)看護師-医師のコラボレーションを促進するための介入(教育)方法を促進するための介入(教育)方法を明らかにするために、効果的な医師-看護師のコラボレーションを実施しているマグネットホスピタル(ワシントン大学メディカルセンター、シアトル子ども病院)のNNP4名にインタビュー調査を実施した。その結果、(1)看護師-医師のコラボレーションを促進する要因は、カテゴリーに分類すると、看護師の能力・自律、医師と看護師の合同カンファレンス、医師と看護師のコミュニケーション能力医師と看護師の共有する目標、管理者の継続教育支援であった。これらの要因を既存のコラボレーション尺度加え、質問紙を作成した。(2)看護師-医師のコラボレーションを促進するための介入(教育)方法は、実践的な事例によるシュミレーション教育であった。(2)の結果は、今後のアクションリサーチに用いる予定である。 マグネットホスピタルに認定されるためには、効果的な看護師-医師のコラボレーションの実践は、必修とされており、その施設で実践をしているNNPからのインタビューデータは、わが国で効果的な看護師-医師コラボレーションを実施するために貴重な示唆を与えてくれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災の影響により、医療者(医師・看護師)が救護などの支援に出かけ、周産期医療機関への質問紙調査への承諾が得られにくい現状にあった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23寝度に作成した質問紙を使用し、全国のNICUを対象に重篤な新生児の倫理的意思決定過程における看護師-医師コラボレーションの実態を明らかにする。アクションリサーチを実施する施設を募る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質問紙印刷費、質問紙入力の業者委託費、質問紙郵送費、研究補助の人件費、研究協力施設への謝礼、専門的助言を受けるための謝礼、学会発表および研究施設への交通費、英文抄録および海外投稿論文の翻訳費、分析ソフト
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