2013 Fiscal Year Research-status Report
新生児の倫理的意思決定における看護師‐医師コラボレーションの方略
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23593309
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 みゆき 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (80347351)
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Keywords | 新生児医療 / 生命維持治療 / 看護師‐医師コラボレーション / チーム医療 |
Research Abstract |
昨年度の質問紙調査の結果から、新生児の生命維持治療の決定をめぐる看護師‐医師コラボレーションを効果的に実施するためには、臨床心理士などの第3者の介入が必要であることが明らかになった。そこで 本年度は、新生児の生命維持治療のケアプランをチームで協働意思決定するシミュレーションを用いた、Action Researchを通じて、子どもの最善の利益の選択ついて親、医師、看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどのチームが効果的にコラボレーションする方略を明らかにした。 研究参加者は 本研究課題に興味や関心があるNICUに勤務する医師3名、看護師8名、助産師2名、臨床心理士2名、ソーシャルワーカー2名、わが子の生命維持治療の選択をした母親2名であった。シミュレーションは、A、Bの2グループに分かれ、新生児重症仮死による低酸素性虚血性脳症児の人工呼吸管理の継続に関する決定の事例について、事前学習、シミュレーションの実施、デブリーフィングを行った。 その結果、親、医師、看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなのチームが効果的に協働して話し合いをするためには、<お互いの考え方、視点、役割を互いに尊重し、連携していけるチームを創る>ことが重要である。そのためには<日常のコミュニケーションと伝えるときの態度・表情・言葉が重要となる>また、<相手を問わず尊重し、自分の意見を述べられるように学び続ける>ことであり、お互いの考え、視点、役割を実際に話し合い、聴くことができるため<チームが協働して話し合うにはシミュレーションは有効である>ことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どうりに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に実施したシミュレーションから得られた結果を臨床の場で活用できるようにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究参加者1名が急病にて欠席したため、旅費の支払等がなくなり助成金が生じた。 研究参加者を1名増やす。
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Research Products
(4 results)