2011 Fiscal Year Research-status Report
母乳育児経験のある更年期女性の脂質代謝・動脈硬化プロフィールと更年期症状
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23593323
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
梅野 貴恵 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (70382447)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 母性・女性看護学 / 助産学 / 更年期医学 / 脂質代謝異常 |
Research Abstract |
本研究の目的は、更年期女性の脂質代謝・動脈硬化プロフィールや更年期症状を調査し、授乳経験の有無や授乳経験の長さにより比較し、授乳経験が脂質代謝に影響を及ぼしていることを明らかにすることである。これまでに、一般の中高年女性の脂質代謝データとホルモン状態や授乳経験との関係で述べられたものはなく、成熟期からの継続した女性の健康管理を検討する上での基礎資料となることが期待される。 研究計画書を大分県立看護科学大学研究倫理安全委員会に申請し承認を得た。調査対象者を募集し、文書を用いて研究の目的、調査項目及び方法、倫理的配慮等について説明し、41名の承諾が得られた。調査項目は、1、エストラジオール、FSH、プロラクチン、抗ミュラー管ホルモン(AMH/MIS)、総たんぱく、リポたんぱく、総コレステロール、高密度リポタンパク-コレステロール(HDL-C)、低密度リポタンパク-コレステロール(LDL-C)、トリグリセリド(TG)、カルシウム、血糖、骨代謝マーカー(NTX、BAP)を採血管2本の血液採取により測定。2、オムロン社製formPWV/ABIを用いて、 PWV(脈波伝播速度)を測定。3、体重、体脂肪、活動量計(TANITA カロリズム)を用いて活動量測定。4、出産後の児への栄養法、SMI(Simplified Menopausal Index)、生きがい感、夫婦関係満足感などの項目を自記式質問票を用いて調査した。調査対象者の採血・身体計測、調査票の説明等は研究者と調査補助者(有看護師資格)で実施した。PWVの測定は、国立病院機構別府医療センターの検査科において、検査技師の協力を得て実施した。得られた検査データを研究協力者の国立病院機構別府医療センター産婦人科角沖久夫部長と検討し、調査協力していただいた対象者に、検査結果と結果についての簡単なコメントをつけ謝礼とともに返却した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究実施計画にそって、調査を開始することができた。対象者数もほぼ予定の50人に近づけられた。次回の調査は、平成24年7~8月を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に従い、平成23年度と同様の調査を初回調査から半年後の調査と1年後の調査まで継続する。初回調査結果の入力、データ解析を行う。データは授乳婦群と非授乳婦群に区分し、心理社会的要因の項目、食習慣や運動習慣に差がみられないか検討したのち、ホルモン状態、脂質代謝・動脈硬化プロフィールや更年期症状を分析する。授乳婦・非授乳婦の比較によりそれぞれの群の傾向を研究協力者と検討する。また、対象者はある程度確保できたが、転居等の事由により2回目以降の継続調査が困難なものもある。そこで、対象者を追加募集することも検討していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
交付申請書の計画では、対象者を50名募集する計画にしていたが、41名の調査協力にとどまったため、当該年度の予算をすべて支出するには至らなかった。次年度は対象者を再度募集し、交付申請書の計画通り、調査やデータの解析等にかかる物品費や人件費・謝金等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)