2011 Fiscal Year Research-status Report
がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23593335
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小島 ひで子 北里大学, 看護学部, 准教授 (50433719)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | がん患者を親に持つ子ども / グリーフケア / 看護師教育 / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、「がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラム」を開発し、有効性を明らかにする事である。今年度は、「がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発をする」事を目的とした。がん患者が入院しているのは成人病棟であり、成人病棟看護師の「がん患者の親を持つ子ども」へのグリーフケア意識を高める事は、患者・家族のQOL向上のためにも重要である。そこで、教育プログラム作成に際し、アメリカウイスコンシン州での死別ケア・アドバンスコース、カナダトロント子ども病院でのグリーフケアに関する教育プログラム研修を受けた。それを基に、プログラム内容および評価方法等の案を作成し、臨床生死学研究会および連携研究者等と検討した。その中のトピックスである「がん患者を親に持つ子どもへの病状説明」についてはDVDを作成した。この教育プログラム内容について、研究者所属の大学病院で「がん患者のケアをしている看護師」を対象に、プログラムのポイントとなる点(1:がん患者を親にもつ子どもに対する医療者および家族の思いを知る。2:子どもの健康・死の概念の知識や悲嘆の特徴、がん患者を親にもつ子どもの思いを知り、コミュニケーションの技術を理解する。3:がん患者の子どもへの病状説明に関し事例を通し考え、必要性を理解する。4:子どもの死別ケアへの実践活動を紹介し、意義を理解する。)について、講義演習を通し評価を得た。その結果、9割はよい評価であり、子どものグリーフケアにかかわる視点はたくさんある事に気づき、臨床に還元し、病院全体としての取り組みにしていけると、ケアの質の向上につながるなど意見を得た。平成24年度は、プログラム内容の順序性、コース別(基礎コース・アドバンスコース)等について検討後、「ががん専門病院等で実施し評価をする予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度目的としていた、がん患者を親に持つ子どものグリーフに対応する医療者への教育プログラムは、ほぼ完成予定であるため
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、主に全国のがん専門病院等に勤務している看護師を対象として、研修会を実施評価予定である。そのため、交通費および宿泊費等、研修会前後でのアンケート作成費、通信費等も予定として当初より計上している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研修会を開催するための費用、交通費および宿泊費等、研修会前後でのアンケート作成費、通信費等も予定として当初より計上している。
|
Research Products
(3 results)