2011 Fiscal Year Research-status Report
排便障害児のエンパワーメント看護ケアプログラム構築のためのアクションリサーチ
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23593340
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西田 みゆき 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (00352691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
込山 洋美 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90298224)
山高 篤行 順天堂大学, 医学部, 教授 (40200703)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 小児外科看護 / 排便障害児 / エンパワーメント / アクションリサーチ |
Research Abstract |
【研究目的】は、排便障害児の看護において、アクションリサーチを通して患者・家族と看護師のエンパワーメントを促進する外来看護ケアプログラムを構築するである。期待される結果としては、患者・家族、看護師がエンパワーメントされることで、外来看護の効率化と充実が図れ、看護のケアの質が向上し、在宅でのケアの充実につながる。【研究の意義】として、患者・家族がエンパワーメントされることで、患者と家族の排便ケアに関する自律性が向上し、セルフケアの向上を導く。また、看護師がエンパワーメントされることで看護師の技能の向上と提供される看護の質が担保される。【平成23年度の目標】1.アセスメントツールを用いて患者・家族の現状認知の向上、外来診察の効率化を行う。2.外来待ち時間を利用して、患者教育と看護ケアを行う。本年度の研究目的は、小児外科外来の実態の明確化を行い、看護ケアの内容の吟味と方針の確定、評価方法の検討を行うことである。【研究方法】1.小児外科外来の実態の明確化では、首都圏の総合病院の小児外科外来で受診している患者とその家族を対象とする。調査内容は、外来の実態調査として外来待ち時間の統計的調査、外来受診に関する質問紙調査(50名)、外来受診に関する聞き取り調査(20名)を行う。2.看護ケアの内容の吟味と方針の確定、評価方法の検討としては、国内外での小児外科外来看護の視察調査、国内外の文献を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の対象者が希少であり、その対象者を多く抱える施設との調整が進まないことで、研究がやや遅れている。対象者の管理者の理解が得られにくいことと、人的余裕が無いとの理由から待機を命じられいてる状況にある。本年できることとして、以下のことを行った。【研究実施計画】としては、研究方法の再検討、フィールド調整、国内外の視察である。【結果】としては、アクションリサーチについて、見識が深い講師と共に勉強会を実施した。次に、対象者を多く抱える病院看護部長に研究計画を説明に伺ったが、保留との返答により、現在待機中である。また、自治医科大学小児医療センター、ハワイ大学の視察、Shriners Children's Hospital視察を行い、小児外来に関する情報を収集した。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策)フィールド調整あるいは、フィールド変更を行い、研究の遂行に努める。その際、対象者の選定範囲を広げることも視野に入れることも余儀なくされる。また、研究の成果の焦点を見直す必要があるため、研究目的を変更することなく研究の遂行に努められるようにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究は、平成20-22年度文部科学省科学研究費補助金「小児外科的疾患患者の外来看護ケアシステムの構築」(基盤C研究)の継続研究であり、その成果を公表しつつ、新しいネットワーク作りを行う。また、現在待機中のフィールドに対する説明を続け、理解が得られ、研究遂行につなげられるようにする。
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