2015 Fiscal Year Annual Research Report
排便障害児のエンパワーメント看護ケアプログラム構築のためのアクションリサーチ
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23593340
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西田 みゆき 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (00352691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
込山 洋美 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (90298224)
山高 篤行 順天堂大学, 医学部, 教授 (40200703)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | アクションリサーチ / 外来看護 / 小児外科的疾患 / 排便障害児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年と引き続き、排便看護ケア外来における看護モデルを通した外来看護師の看護ケアへの気づきを明らかにすることを目的として、研究を実施した。小児外来看護師を対象として、看護モデルの看護実践を観察後、半構成的面接によるインタビューを行った。分析は、内容分析を行った。結果としては、対象は首都圏が大学病院における看護師4名であり、見学された患者はいずれも学童前期であった。気づきとしては【子どもとのコミュニケーションの取り方】【子どもの自立支援】【母親への心理的な支援】【学校での排便コントロール】【過去の自分の看護の問い直し】【外来参加への意欲】【今後の外来看護のあり方】の7つのカテゴリーが抽出された。【子どもとのコミュニケーションの取り方】では、<子どもが話せるようにする><生活の中での排便の事を聞く><子どもとの信頼関係を得る>があげられた。【子どもの自立支援】では、<細かく情報を取る><小さい頃から病気の認識をもたせる><療養行動の約束をする><子どもができていることを認める>であった。【母親への心理的な支援】では<気持ちに寄り添う><共感する><目標を決める><ケアの証人と保障><子どもの成長を伝える><子どもとの懸け橋になる>が上げられた。【学校での排便コントロール】では、<進学相談><学校生活><校外学習>であった。【過去の自分の看護の問い直し】では、<排便のことは医師任せ><接しても気づいていない><集中して話を聞く時間の確保が難しい>であった。【外来参加への意欲】では<今後の見通しを含めたサポートをしたい><生活に合わせた看護をしたい>であった。【今後の外来看護のあり方】では<話を聞く時間の確保の必要性>であった。<話を聞くことの重要性><定期的に継続していく看護の必要性>これらを通して、看護師たちはこれまでの看護を問い直し、今後の看護の展望を繋げていた。
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