2013 Fiscal Year Research-status Report
すべての看護職が使える子ども虐待予防活動のためのアセスメント指標の開発と効果判定
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23593346
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
鈴木 敦子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (50196789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 美佐子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (10258882)
橋爪 永子 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (60290194)
牛之濱 久代 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (70347649)
大平 肇子 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (20259386)
栗原 喜代子 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (10583784)
日比 千恵 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (60508331)
飯田 加寿子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40403399)
楢木野 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90285320)
上野 昌江 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70264827)
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Keywords | 子ども虐待 / 包括的アセスメント / 事例検討会 / 母子支援 |
Research Abstract |
本研究の目的は、子ども虐待予防と適切な母子支援を実施するための包括的アセスメント指標を開発することである。平成25年度は、以下の2つの点に関して実施した。1.優れた看護実践者の聞き取り調査と分析 面接結果を逐語録に起こし質的分析を行った。【子どもの発達・生育史の重視】【妊娠経過・新生児期の重視】【母親の人間関係の重視】【母親の生育史の重視】【配偶者との出会いからの洞察】【母親の持つ価値観への洞察】等がカテゴリーとして抽出され、継続して分析を行っている。 2.子ども虐待事例検討会の結果の分析 平成23年度より引き続いて事例検討会を開催した。事例検討会は10回行い、今年度は主に虐待による死亡事例を検討し支援の方法を探った。参加者は看護職、福祉職、保育士であった。「予防と早期発見」および「子どもと親に対する支援」という2つの役割が補完的でなく分離した傾向にあることを認識し、包括的アセスメントの視点が不十分であることを理解した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子ども虐待予防と適切な母子支援を実施するための包括的アセスメント指標の開発に向け、平成25年度は優れた看護職者から聞き取り調査の結果を分析し、養育不全あるいはその懸念のある母親への支援にあたっている看護職の関わりの様相を一部明らかにできた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年より質的調査データの分析を行い、初年度からの調査結果も含めてアセスメント指標の開発を行っている。質的データの分析を継続していくとともに、指標開発に有用なデーターをさらに収集し、すべての看護職が使用できるアセスメント指標を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に質的調査データの分析を行い、前年度調査結果を含めてアセスメント指標の開発を行う予定であったが、指標開発に有用なデータが十分に揃わなかったため、さらなるデータ収集と質的データ分析を行い、アセスメント指標開発を行うため未使用額が生じた。 質的データ収集・分析およびアセスメント指標開発の調査にその経費をあてることとを計画している。また、23年度からの調査結果および開発したアセスメント指標をまとめ、冊子として関係機関に配布するための経費にあてることを計画している。
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Research Products
(4 results)