2014 Fiscal Year Annual Research Report
すべての看護職が使える子ども虐待予防活動のためのアセスメント指標の開発と効果判定
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23593346
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
鈴木 敦子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (50196789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 美佐子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (10258882) [Withdrawn]
橋爪 永子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 准教授 (60290194)
牛之濱 久代 朝日大学, 保健医療学部, 准教授 (70347649)
大平 肇子 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (20259386)
栗原 喜代子 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (10583784) [Withdrawn]
日比 千恵 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (60508331)
飯田 加寿子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40403399)
楢木野 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90285320)
上野 昌江 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70264827)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 看護職 / 子ども虐待 / 予防 / アセスメント指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題を質的に明らかにするため、すぐれた経験知をもつ看護職15名に面接し、MGTの手法を用いて分析し、20のカテゴリーを抽出したが、ここではそのいくつかを述べる。 彼女らは、【母子を価値ある人間として尊重】し、<何よりも子どもの利益>を優先し、かつ<母親の言動の動因としての価値観>を理解しようとしていた。また【母親の最も近い場にある存在】と自身を位置づけ、それ故に<生活の場から母子を見られること>を誇りにし、<家庭訪問のなかで見えてくる母子の本当の姿>に注目していた。 また、関わりの鍵となる【母親との信頼構築とその持続】に全力を傾けていた。特に最初の出会いは<謙虚と繊細さをもって臨む>ことを意識していた。また、母親が信頼関係のなかで<心の扉を開く>ことを体験しており、【母子が必要としている関わり】の糸口となっていた。その関わりは着実な経過を踏み、母親に<関心を送り続け><つながりを伝えるための間の大切さ>に着目するなか、<着目点をもっての関わり>や<母親の力を引き出す関わり>へとなっていた。また、<長期におよぶ関わりの必要性>や母親が<自らサインを送っていたときは何をさしおいても対応する必要性>を自覚していた。 また、【関係機関・関係職種との連携の重要性】も重く受け止め、<抱え込まずに共有する活動>や<チャンスをとらえて他につなぐことの大切さ>を強調していた。看護職の中心的役割遂行は<子育て支援、虐待予防、治療的支援>であると位置づけ、とりわけ<ネグレクトの母子への支援>に中心的役割を担えるとしていた。連携することで<点から面へと広がる支援>や<母子を中心としたアセスメント>や<適切なアセスメントに向かうための困難さのわかちあい>をも体得していた。関わりの中で体験する感情の揺さぶりも<連携と協働で乗り越えうる>ものとし、支え合う関係の必要性を強調していた。
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