2012 Fiscal Year Research-status Report
発達障がいにある子どもと家族の生活臨床に関する研究
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23593351
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
下村 明子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (30310733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀樹 広島国際大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30294482)
守田 嘉男 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (80068501)
三宅 靖子 太成学院大学, 看護学部, 講師 (90557422)
島田 友子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (80196485)
張 暁春 梅花女子大学, 看護学部, 講師 (60382272)
西田 千夏 梅花女子大学, 看護学部, 助手 (60637966)
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Keywords | 睡眠障害 / 発達障がい / 生活臨床 / マルトリートメント |
Research Abstract |
・実施については2012年5月~9月、マトレス下設置型睡眠センサー、睡眠日誌、半構成的面接調査に協力をお願いし、同意が得られた保護者を対象にそれぞれ実施した。2011年質問紙調査当初研究協力に同意して下さった30人位を目標にしていたが、卒業、転向、体調不良、保護者の仕事などで都合がつかず最終的に20人弱の協力者しか得られなかったことが反省点である。 ・分析:それぞれマトレス下設置型睡眠センサーと睡眠日誌、半構成的面接調査についてはテープ起こし、睡眠スキャンのソフトにより分析を進めている。 ・成果報告:具体的には以下の成果報告を実施した。1)2012年3月国際ケアリング学会発表「The needs of parents who care for children with developmental disorders」(広島)、2)6月日本睡眠学会「障がい児の養育者の睡眠健康と子どもとのかかわりについての検討」(横浜)、3)7月日本小児看護学会「障がいにある子どもの睡眠実態に関する調査」(仙台)、7月日本看護研究学会「障がい児の養育者の支援ニーズと悩み」(沖縄)、4)講演①支援学校PTA対象(研究結果報告・睡眠障害・発達障がい児との関わり)、5)②睡眠教育講演、6)2013年3月アジア未来会議「子どもの睡眠に関する日中の比較」(タイ:バンコク)以上、発達障がいにある子どもの保護者の支援ニーズ、悩み、睡眠実態が明らかとなり、日中のこどもの睡眠に関する比較では、中国の子どもの睡眠が日本より短い結果で、日本の発達障にある子ども、保護者の問題に加え、中国など経済発展途上の国々の睡眠の問題も明らかとなり、睡眠改善プログラム構築が重要課題であることがより明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・H24年度は、マトレス下設置型睡眠センサーによる調査や、半構成的面接調査、睡眠日誌等により障がいにある子どもの睡眠リズム、保護者の思いなども半構成的面接で明らかになった。 ・マトレス下設置型睡眠センサーによるデータ収集は、特に発達障がいのこどもの場合、こだわりが強く睡眠の妨げを防ぐ目的で、腕に取り付けるものよりもマトレス下設置型の方がデーター収集は可能と判断して実施した。その結果、親と子どもが一緒の部屋で布団に寝ていることから、睡眠センサーからはずれ、気がつくと親の隣に眠っていたり、寝相が悪く睡眠センサーからはみ出して寝ていることもあり、親の睡眠日誌とマトレス下設置型睡眠センサーの睡眠リズムとのズレが生じていた。また発達障がいの子どもでは、睡眠センサーを使用することにこだわりが強く納得して実施までにかなりの日数を要したため、実施の計画がかなりずれこみキャンセルが生じ、全体的に予定のデータに満たない結果となり、これらのデータの分析結果をそのまま一般化するには無理があるといえる。しかし、親の認識の変化として、睡眠日誌をつけ、子どもの睡眠を意識することで子どもや家族の生活習慣に注意を向けることになったという複数の感想から、「睡眠の重要性」に関心を持ってもらえる機会になり、一つの睡眠教育になったといえる。 ・半構成的面接調査から得られたことは、乳児期から入眠困難、夜泣き、夜中に中途覚醒後、朝まで眠らないなど、睡眠障がいに付き合わなければならず、辛い体験をされた親もいたが、多くは寝つきが少し悪い、夜尿、夜中に起きるがすぐに眠るという体験で克服できる睡眠障害の状態で、「マルトリートメント」といえるケースはなかった。逆に「発達障がい」という子どもの診断後、夫婦、家族が悩みながらもその子どもを受け止め、さらに自立できるようにどう関わっていったかという見習うべき調査結果もあった。
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Strategy for Future Research Activity |
・H25年度は、睡眠センサーによる調査、半構成的面接調査、睡眠日誌等により障がいにある子どもの睡眠リズム、睡眠障害時の保護者の疲労、思い、かかわり等が明らかとなり、それらの内容を分析して、「睡眠改善プログラム」構築に向けて研究を進める予定である。 ・H24年度のマトレス下設置型睡眠センサーや半構成的面接調査から得られた20事例に満たないデータではあるが、それらをもとに、子どもが理解できる内容と伝達方法で、文字を読むことができ、人の話が分かる対象として、主に広汎性発達障がいの子どもに、睡眠改善プログラムを盛り込み、睡眠の大切さを絵本にして「睡眠教育」を実践する計画である。今後可能であれば「睡眠改善」、「睡眠教育」をさらに普及させるために、子育て支援活動、大学生、企業等にも睡眠の重要性を普及させるべく研究が課題といえる。 ・支援学校のPTAを対象に、「研究報告「や「睡眠障害時の対応」、「発達障がいの子どもとの対応」、また睡眠の重要性を分かってもらう目的で実施した「睡眠教育」がかなりよい反響であったため、今年度は、健常な子ども(幼稚園)の保護者を対象に「睡眠教育」として講演を実施予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「睡眠改善プログラム」作成に絵本作成費として使用予定。 ・絵本の原画作成費として、絵本作家への支払い150,000円、印刷費192,800円をあてる。 ・今年度使用予算全額1357,987円を報告書、学会参加旅費、その他の謝金等に使用予定
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 子どもの睡眠に関する日中の比較2013
Author(s)
張暁春、下村明子、西田千夏、守田嘉男
Organizer
Asia Future Conference
Place of Presentation
Ladprao Bangkok Thailand
Year and Date
20130308-20130309
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