2013 Fiscal Year Annual Research Report
早産で生まれた子どもへのスリープマネージメントによる睡眠習慣確立プログラムの構築
Project/Area Number |
23593353
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安積 陽子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (40336847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10216658)
石岡 由紀 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 准教授 (70411931)
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Keywords | 健康教育プログラム / 生活リズム / 光環境 |
Research Abstract |
光環境を24時間のリズムで整えることを中心とした健康教育プログラムを考案し、プログラムの効果検証を実施した。このプログラムは、パンフレット(タイトル「赤ちゃんの光の環境を整えよう!」)を用いた短時間で実施できる教育プログラムである。パンフレットの内容は、1.睡眠および乳児期早期から生活リズムを整えることの重要性、2.光環境が生活リズムに与える影響、3.光環境を整える具体的な8つの方法である。 研究1(正期産児研究)対象を出生後1か月の健康な児とその母親とし、実験群と対照群に分け、研究開始時点とその後1か月における睡眠指標およびプログラム内容の実施頻度を分析した。対象者として14組の母子がエントリーした。対象の属性や児の身体計測値などは、群間で有意な差はなかった。2回目のデータ収集に協力が得られなかった(3名)、睡眠日誌のみの調査協力となった(5名)、アクチグラフの器機の故障(1名)のため、アクチグラフから得た睡眠指標によるデータ解析可能対象者数は5名(実験群3名、介入群2名)であった。睡眠日誌から算出された睡眠指標の結果、両群ともに睡眠指標の発達的変化が認められた。光環境を整える8つの方法の実践頻度は、実験群において、少なくとも5項目は毎日実践できていた。 研究2(早期産児研究)5組の母子がエントリーし、調査完了した母子は3組であった(修正月齢12.3±1.9か月、母親の年齢36.8±2.8歳)。対象児の在胎週数は30.3±2.4週、出生体重は985±344.3gであった。アクチグラフによる睡眠指標の結果は、先行研究の結果と一致していた。8項目の実践頻度は概ね良好であったが、調査期間を通して実践できなかったと回答した項目は2項目あった。 以上から、光環境を整えることを中心に実施した健康教育プログラムは、子どもの生活習慣を整える上で、実践しやすい内容であることが示唆された。
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Research Products
(5 results)