2012 Fiscal Year Research-status Report
青年期の性の健康と権利を支えるコミュニティ機能に関する研究
Project/Area Number |
23593356
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
富岡 美佳 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (30441398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 裕子 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (80583252)
中塚 幹也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
梅崎 みどり 山陽学園大学, 看護学部, 助教 (80554245)
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Keywords | 性教育 |
Research Abstract |
今年度は、思春期の生きる力を育む教育セミナー(5日間15講座)を実施して参加した小中高の教員61名に対して自記式質問紙調査を行った。調査内容は、学校における職位、性教育に関する役割、職種などの基本的属性と、性教育の実施状況及び、実施の必要性、学校保健委員会、危機管理マニュアルの有無、加えて、実施に関する課題などであった。取り組みの内容求めた結果、性の教育に関する年間計画がある(44.9%)、校外の講師を依頼している(63.3%)であった。教育の必要性は、大変必要である(41.0%)、まあまあ必要である(48.0%)であった。取り組みをしていない理由は「時間がない」「保護者の理解がない」があげられていた。学校において性教育の委員会や研修参加を行っているものの、外部講師への依頼による性の健康教育を行っている学校が多いことが明らかとなった。学校における性の健康教育の必要性は高いことから、専門家と連携した年間計画に基づいて学校が行う性教育が実施されることが必要であることが示唆された。また、これらの研修会の伝達に関する研究では、講演会を受講した人が伝達をした者は僅か24.5%であった。しかしながら、一人が1~19名までの伝達を行っていた。伝達を受けた内容は今後の教育に還元が可能であると評価していると回答している者が多いことから、受講内容の伝達による学習は有効であることが示唆された。今後は受講内容を効果的に伝達が可能となる内容や媒体の提示、時期の検討を行うことが必要である。現在、学校教育の性教育の実態と思春期とその保護者の調査を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
成果報告は遅れているが、調査の分析等は順調に経過しており、また、研修会などの実施による調査も順調である
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Strategy for Future Research Activity |
現在実施した全国調査の分析と、思春期と保護者に向けた研究成果をまとめることと、研究で明らかとなった課題への取り組みを行う。具体的には、資料教材の製作、研究会の立ち上げ、養成講座の立ち上げなどを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、成果報告に関して研究費を使用することと、会議費や、印刷費などの公表に向けての研究費使用を予定している。
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Research Products
(5 results)