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2012 Fiscal Year Research-status Report

バイオマーカーを指標とした妊娠期・授乳期の長期的禁煙支援プログラムの開発と検証

Research Project

Project/Area Number 23593359
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

塚原 ひとみ  福岡大学, 医学部, 准教授 (20555403)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中嶋 恵美子  福岡大学, 医学部, 准教授 (30461536)
佐久間 良子  福岡大学, 医学部, 講師 (80554758)
嶋松 陽子  福岡大学, 医学部, 教授 (80270099)
Keywords禁煙 / 喫煙 / コチニン / 精密酸化脂質物質 / 妊産婦
Research Abstract

禁煙外来での禁煙成功・不成功事例の分析結果を喫煙状況との関連で分析し、易禁煙群と禁煙抵抗群におけるデータの解析の結果、不成功例で1日の喫煙本数が多く、呼気中CO濃度が高かったことは、禁煙しようとする準備や心構えと言った禁煙導入の準備支援の必要性が示唆された。
禁煙開始時の尿中8-isoprestaneと尿中8-OHd Gは、不成功群が有意に高かった(P<0.05、P<0.05)。喫煙は、高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)を低下させる。開始時のHDL-C((成功例:56.05±14.2、不成功例:51.56±13.65,P=0.555)で有意な差はないが禁煙12週時のHDL-C(成功例:57.79±14.2、不成功例:45.67±9.00,P=0.033)であり、不成功例で有意に低く、禁煙の効果と言える。
妊産婦の禁煙支援の基礎資料とするために、妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化を探索するための臨床研究を現在実施中である。
能動・受動喫煙妊婦の妊娠中・分娩時・1か月検診時の母体の血中・臍帯血及び尿中ニコチン代謝産物(Cotinine)、精密酸化脂質測定(fast-migrating LDL, electronegative LDL)。妊産婦の背景、喫煙・禁煙状況調査、呼気中一酸化炭素濃度測定、ストレス対処行動(SCL、STAI)の変化を計時的に測定中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

禁煙外来での禁煙成功・不成功事例の分析から、禁煙成功者の年齢はやや高い傾向であり、健康志向や禁煙志向が高まる時期との関連で禁煙支援の効果的な導入を考えることも必要である。禁煙外来における研究は、個人の禁煙宣言の下に開始した研究である。不成功例での1日の喫煙本数が多く、呼気中CO濃度が高かったことは、禁煙しようとするための準備や心構えと言った禁煙導入の準備期の必要性が示唆される。先行研究によれば、喫煙本数を減らすことは禁煙率を上げることにはつながらないとの見解もあるが、禁煙宣言に至るまでの禁煙支援や健康教育・指導と禁煙外来への連携が必要である。以上のことより、易禁煙群と禁煙抵抗群の分析は終了した。
24年度に計画した臨床研究「妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化を探索試験」は当該施設の臨床研究倫理審査の承認を受けて平成24年8月より実施中である。

Strategy for Future Research Activity

「妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化を探索試験」で得られた能動喫煙妊産婦・受動喫煙妊産婦のバイオマーカー、周産期の異常、周囲・家族の喫煙などとの関連を分析し、喫煙防止のための禁煙支援を考察する。妊娠期から産褥4週までの妊産婦の受動・能動喫煙による影響についてのバイオマーカーの分析結果を用いて、妊娠期の女性を対象とした禁煙支援プログラムを試案する。妊娠は、女性にとって禁煙志向が高まる時期である。しかし、妊婦全員が妊娠を契機に禁煙を実践するには至らない。妊娠中の喫煙本数の減少行動は実践されており、妊産婦の禁煙宣言に至るまでの効果的な禁煙支援を考察する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

臨床研究を平成24年8月より開始したが選択基準に該当する受動・能動喫煙妊婦が少人数であり、被験者登録に6か月の期間を要したため、約半数の登録症例の分娩時期が4月以降であった。したがって、平成24年度に使用予定であった調査分析費用が平成25年度の繰越金として発生した。4月以降の分娩・産褥・一か月検診時の調査費用として繰越金は使用予定である。
臨床研究計画書に基づき、妊産婦を対象としたニコチン・ニコチン代謝産物の調査分析の為の消耗品費、質量分析装置カラム、酸化ストレス分析および印刷費等、禁煙支援介入関連の消耗品費に使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 禁煙補助薬比較試験における禁煙成功・不成功事例の背景要因2012

    • Author(s)
      塚原ひとみ
    • Organizer
      第69回日本循環器心身医学会総会
    • Place of Presentation
      福岡大学
    • Year and Date
      20121117-20121118

URL: 

Published: 2014-07-24  

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