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2013 Fiscal Year Research-status Report

バイオマーカーを指標とした妊娠期・授乳期の長期的禁煙支援プログラムの開発と検証

Research Project

Project/Area Number 23593359
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

塚原 ひとみ  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20555403)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中嶋 恵美子  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (30461536)
佐久間 良子  福岡大学, 医学部, 講師 (80554758)
嶋松 陽子  福岡大学, 医学部, 教授 (80270099)
Keywords禁煙 / 喫煙 / 妊産婦 / コチニン / 精密酸化脂質物質
Research Abstract

妊産婦の禁煙支援の基礎資料とするために、妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化を探索するための臨床研究を実施した。能動・受動喫煙妊婦の妊娠中・分娩時・1か月検診時の母体の血中・臍帯血及び尿中ニコチン代謝産物(Cotinine)、精密酸化脂質測定(fast-migrating LDL、electronegative LDL)、妊産婦の背景、喫煙・禁煙状況調査、呼気中CO濃度などを継時的に測定した。
9症例を解析した結果、臨床研究登録時の能動喫煙者は5名で、被験者の夫は全員喫煙者で、非喫煙・禁煙者の夫は戸外で喫煙していた。しかし、喫煙者の夫は同室での喫煙を継続しており、能動喫煙者は受動喫煙暴露が大きい日常生活をしていた。
受動喫煙者の血中・尿中コチニン濃度は、0.005μg/mL以下であった。喫煙者の喫煙本数は、5~15本で、測定時までの喫煙経過時間は30分から7.5時間であり、血中コチニン濃度0.033~0.37μg/mL、尿中コチニン濃度0.325~2.451μg/mLであった。
臍帯血中のコチニンが検出された妊産婦は2名で、0.054μg/mL(分娩7.1時間前喫煙)、0.023μg/mL(分娩10時間前喫煙)であった。その他の喫煙妊産婦は、分娩前に予定入院をしており入院中は禁煙できていたため臍帯血中コチニンは検出されなかった(0.005以下μg/mL)。産褥早期の血中コチニンは、臍帯血中のコチニンが検出された2名の濃度が、それぞれ、0.0152μg/mL、0.007μg/mLであった。
喫煙妊産婦は、1ヶ月検診時も喫煙を継続し、血中コチニン濃度0.042μg/mL ~0.345μg/mL、尿中コチニン濃度0.284μg/mL ~2.273μg/mLであった。
STAI状態不安の変化は、妊娠期が高く、産褥期には低下傾向であるが、喫煙との関連は見いだせなかった。精密酸化脂質測定(fast-migrating LDL、electronegative LDL)については現在分析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成25年度に妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化の分析を行い、その結果をもとに禁煙の害を表現するバイオマーカーを指標とし、禁煙支援のための資料を作成して妊産婦への長期的禁煙支援プログラムを試案する予定であった。
「母体の能動・受動喫煙によるコチニンおよび酸化資質の探索試験」の被験者募集のために、外来でのポスター掲示、母親学級での募集など行った。しかし、喫煙妊婦・受動喫煙妊婦のエントリーに時間を要した。また、エントリーの時期が妊娠初期の被験者もいたため、エントリー後7ヶ月の経過を要するものもあり、受動・能動喫煙妊産婦の臨床研究期間が延長した。また、精密酸化脂質(fast-migrating LDL、electronegative LDL)分析に時間を要している。したがって、バイオマーカーを用いた妊産婦の禁煙支援の資料作成まで至らなかった。

Strategy for Future Research Activity

臨床試験の結果で得られた能動喫煙妊産婦、受動喫煙妊産婦の喫煙の実態とバイオマーカーとの関連、周産期の異常、新生児の状況・家族・夫の喫煙との関連などを分析し、禁煙支援を考察する。また、妊娠期・分娩時・分娩後・退院時・1か月検診時のデータと喫煙状況との関連を時系列で明らかにできる資料を作成し、禁煙支援指導の媒体として活用を考察する。妊娠期から産褥期にある女性の禁煙支援プログラムを試案する。妊娠は、女性にとって禁煙志向が高まる時期であるが、全員が妊娠を契機に禁煙を実践するには至らない。妊娠中の喫煙本数の減少行動は実践さてているため、禁煙だけでなく、産褥期の喫煙再開や喫煙本数の増加をストップできるといった長期的な視野に立った禁煙支援プログラムを考察する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に妊産婦の能動・受動喫煙に伴う母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質の変化の分析を行い、その結果をもとに禁煙支援のための資料を作成し、妊娠期の女性を対象とした禁煙支援プログラムを試案する予定であったが、受動・能動喫煙妊産婦の調査期間が延長したため、データ分析に時間を要しバイオマーカーを用いた妊産婦の禁煙支援の資料作成まで至らず未使用額が生じた。
妊娠期から産褥4週までの妊産婦の受動・能動喫煙による影響についてのバイオマーカー(母体・臍帯血のコチニンと精密酸化脂質物質)、周産期の異常、周囲・家族の喫煙などの関連を分析し、喫煙防止のための禁煙支援プログラムや報告などの印刷費、消耗品費に使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 母体の能動・受動喫煙による母体と臍帯血中のコチニン濃度の実態~妊娠中・分娩時の状況分析~

    • Author(s)
      塚原ひとみ 佐久間良子 中嶋恵美子
    • Organizer
      第33回日本看護科学学会
    • Place of Presentation
      大阪

URL: 

Published: 2015-05-28  

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