2011 Fiscal Year Research-status Report
養護教諭のためのフィジカルアセスメント教育プログラムの構築
Project/Area Number |
23593366
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 准教授 (80185735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 由香里 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10304289)
松枝 睦美 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30347653)
佐藤 伸子 (田川 伸子) 熊本大学, 教育学部, 講師 (10226946)
中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 養護教諭 / フィジカルアセスメント / 養護教諭養成教育 / 現職養護教諭研修 |
Research Abstract |
養護教諭は,子どもの健康課題や健康問題への対応のために,「子どものからだをみる視点」であるフィジカルアセスメントの知識技能を身につけることが必須である。本研究の最終目的は,養護教諭養成教育ならびに現職養護教諭研修において実践できる「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメント教育のプログラムを構築することである。 【計画1.「養護教諭の活動過程」でのフィジカルアセスメントの位置づけの明確化】は,検討中である。 【計画2-調査1.養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する調査】は,平成24年2月14日調査用紙の発送をした。養護教諭養成教育において「看護学」担当の教員93名を対象とし,34名(回収率37%)の回答があった。【計画2-調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】は,平成24年1月27日に現職養護教諭約400名を対象に,「健康相談活動に活かすフィジカルアセスメント-ケースから考えてみる-」を講演し,調査を実施した。【計画2-調査3.「フィジカルアセスメント」技術実習の効果】については,検討中である。 【計画3.「フィジカルアセスメント」教育プログラムのフォーマットの作成】は,【「頭が痛い」と訴える子どものフィジカルアセスメント】教育プログラムを作成中である。それをフォーマットとし,【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの作成】として,「お腹が痛い」,「胸が苦しい」,「腰が痛い」,「骨折・打撲・捻挫」,「気持ちが悪い」「頭を打った」「やけどをした」を検討中である。教育プログラムの試案として,平成24年2月12日に日本健康相談活動学会第8回学術集会においてワークショップ「ケースから考えてみよう,健康相談活動に活かすフィジカルアセスメント」(事例:お腹が痛い)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【計画2-調査1.養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する調査】については,平成23年度は,調査用紙の作成までの計画であったが,平成24年2月14日調査用紙の発送まで行った。 【計画2-調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】については,平成23年度は,調査用紙の作成までの計画であったが,平成24年1月27日に現職養護教諭約400名を対象に,「健康相談活動に活かすフィジカルアセスメント-ケースから考えてみる-」を講演し,調査を実施した。 【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの作成】については,教育プログラムの試案として,平成24年2月12日に日本健康相談活動学会第8回学術集会においてワークショップ「ケースから考えてみよう,健康相談活動に活かすフィジカルアセスメント」(事例:お腹が痛い)を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究組織が,弘前大学,埼玉大学,岡山大学,熊本大学と全国に分散しているため,定期的に会議を開催し研究を進めていく。平成24年度は,【計画2-調査1.養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する調査】として実施したデータを分析し,平成24年10月7日開催の日本養護教諭教育学会第20回学術集会で発表する予定である。【計画2-調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】として実施したデータを分析し,平成25年3月末までに,日本養護教諭教育学会誌に論文投稿する予定である。【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの作成と実践】として,養護教諭養成課程学生の「看護学」の実習や,現職養護教諭の研修等で実践し,質問紙調査を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究組織が,弘前大学,埼玉大学,岡山大学,熊本大学と全国に分散しているため,会議開催のための旅費・会場借り上げに使用する。研究を進めるために,消耗品や謝金として使用する。研究成果を学会発表(平成24年10月7日開催の日本養護教諭教育学会第20回学術集会(名古屋))するために,旅費に使用する。研究を進める上での消耗品や謝金として使用する。また,日本養護教諭教育学会誌に論文投稿するに当たっての査読料として使用する。
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