2012 Fiscal Year Research-status Report
地区組織活動を強化するコミュニティ・エンパワメントモデルの開発
Project/Area Number |
23593372
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中山 貴美子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (70324944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草野 恵美子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (70346419)
鳩野 洋子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20260268)
金子 仁子 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (40125919)
小寺 さやか 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (30509617)
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Keywords | 公衆衛生看護 / ヘルスプロモーション / エンパワメント / コミュニティ |
Research Abstract |
【目的】本研究の目的は、地区組織が決めたゴールや目標等に向かってコミュニティ・エンパワメントすることを保健師が支援するモデルを開発することである。平成24年度の目標は、コミュニティ・エンパワメントの概念分析とモデル試案の作成であった。 【研究方法】コミュニティ・エンパワメントの概念分析は、関連する先行研究と文献を選定し、Rodgersの概念分析の方法を参考に、「定義」「欠かせない特性」「先行要件」「帰結(成果)」の視点で行った。次に、地区組織活動の先進地域を国内から選定し、保健師と住民へのインタビュー調査を実施した。調査内容は、地区組織活動のプロセスに沿った住民の状態像と保健師による支援方法(支援の意図とアセスメント項目、具体的な支援内容、地区組織と保健師の関わり等)、地区組織活動の影響要因等であった。調査時期は、平成24年12月であった。分析は、データを逐後録にして、地域毎に調査を担当した研究者が分析した。 【倫理的配慮】本調査は、神戸大学大学院保健学研究科倫理委員会の承認を受けた後に実施した。倫理的配慮として、調査が任意であることやプライバシーの保護等を資料に基づいて説明した。 【結果と考察】概念分析の結果、コミュニティ・エンパワメントは、個人や組織・地域の生活の質に影響する決定要因に対して、影響やコントロールを行使するプロセスであり結果を含むものであった。インタビュー調査は、国内の3地域において地区組織活動を支援している保健師5名と住民5名を対象に行った。その結果は、個人・集団・地域の状態像のアセスメントの視点と具体例、保健師の認識・支援について、地域毎に分析中である。平成25年度は、地域毎の分析結果の妥当性を調査対象者に確認したうえで、モデル試案を作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、モデル試案を作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象の地域毎の分析結果を、調査対象者に確認し、分析の妥当性を確認する予定である。その後、モデル試案を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は、図書費70000円、消耗品費58000円、人件費・謝金365000円、国内旅費407000円、その他(郵送料)20000円の使用予定である。
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