2012 Fiscal Year Research-status Report
豪雪地域の介護予防リスクの高い高齢者を早期発見する近隣見守りチェックリストの開発
Project/Area Number |
23593387
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
飯吉 令枝 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40279849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 則子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (60300092)
藤川 あや 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (80341840)
小林 恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50300091)
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Keywords | 介護予防 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度に実施したA市及びB市の高齢者を見守る専門職と町内会長、民生委員・ボランティアへのグループ・インタビューの結果を分析し、共同研究者間で内容の検討を行った。 1.地域の町内会長・民生委員・ボランティアの高齢者見守り活動が介護予防に果たす役割と課題について明らかにすることを目的とし、A市及びB市の高齢者を見守る専門職と民生委員・ボランティアへのグループ・インタビューの結果を分析した。その結果、3グループ共通して「高齢化が進み相互の見守りができない状況」の中で「高齢者がいつまでも田畑仕事ができる要介護予防の視点で見守る」ことを認識していた。また、町内会長では「繰り返し見守り活動を広報する」、民生委員では「早期発見の視点で町内会長や地域のネットワークから情報収集する」、ボランティアでは「高齢者が杖をついて歩けるところにサロンをつくる」等、職名に応じて予防の実践活動を行っていた。 2.介護予防の必要が高い高齢者を早期発見するために専門職と民生委員・ボランティアがどのような項目で見守りを行っているかを明らかにすることを目的とし、専門職と民生委員・ボランティアの協働した介護予防のための見守りを考える基礎資料とするため、A市及びB市の高齢者を見守る専門職と民生委員・ボランティアへのグループ・インタビューの結果を分析した。その結果、介護予防の必要が高い高齢者を早期発見するための見守り項目として、50の重要アイテム、18のカテゴリー、8のコアカテゴリーが抽出された。民生委員やボランティアは買い物などの日常の変化を早期に把握している一方、専門職は受診状況などの専門的視点に加え、 1年前と比較した生活の変化にも着目していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度に介護予防が必要な高齢者を早期発見するための見守りリストを作成して、その内容の確認を地域住民に実施する予定であったが、平成23年度に実施したインタビュー内容の分析に時間がかかり、平成25年度にアンケート調査が持ち越しになっている。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度は作成した見守り項目について、高齢者を見守る地域住民にアンケート調査を実施していく予定である。また、地域住民から見守り項目の内容についてグループインタビューを実施し、見守り項目の妥当性・信頼性を検討していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インタビュー対象者への謝礼 3、000×20人×2回=120、000円 切手代 300円×500人×2回(送料・返信用)=300、000円 成果発表旅費等 80、000円×4人=320、000円 テープおこし、集計作業等の依頼 20、000円×5回=100、000円 その他文具(コピー用紙、封筒、USB等)
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Research Products
(3 results)