2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593390
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
橋本 秀実 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (50515781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
田代 麻里江 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (80336619)
水谷 聖子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (80259366)
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Keywords | ヘルスリテラシー / 尺度開発 / 在日ブラジル人 |
Research Abstract |
本研究は、在日外国人の親のヘルスリテラシーを決定づけている要因を明らかにしようとするものである。そのために成人および子どものヘルスリテラシーをアセスメントする方法を研究し、親のヘルスリテラシーの決定要因を社会経済的要因のほかに子どもの影響からも分析しようとするものである。 平成23年度は親のヘルスリテラシーツールを作成するに当たり、移民のヘルスリテラシー研究についての文献検討を行った。その結果、計画時点で使用を想定していた既存の尺度は機能的リテラシーのみに焦点を当てており、在日外国人の親のヘルスリテラシーを多面的にとらえることはできないことが明らかとなった。そのため、独自のツールを作成することとし、対象を在日ブラジル人の母親として、ポルトガル語版のアセスメントツールを作成した。さらに、在日ブラジル人学校に通う幼・小・中学生の母親を対象として質問紙調査を実施した。 平成24年度は23年度に実施した調査の分析を行い、ヘルスリテラシーアセスメントツール「在日ブラジル人の母親のヘルスリテラシー尺度(HLSBM)」を開発、2因子10項目からなる尺度の信頼性と妥当性が検証された。また、ヘルスリテラシー関連要因として、日本語能力、社会的サポート、保健情報の入手、保健サービス利用歴と既存の保健知識が挙げられた。 今年度は、在日ブラジル人の母親のヘルスリテラシー尺度の信頼性、妥当性を高めるための調査を地域の異なる対象者において実施し、分析した。再テスト法による信頼性を確認したところ、相関が認められた。また、今回の対象者と前回対象者を合わせて因子分析を行った結果、前回同様の因子構造が確認されたことから、因子の妥当性が検証された。
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Research Products
(2 results)