2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593400
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 麻衣 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20344971)
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584334)
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Keywords | アウトリーチ / 地区活動 / 保健師活動 |
Research Abstract |
研究の目的は、保健師のアウトリーチ活動を明らかにし、アウトリーチ活動を基盤とした地区活動モデルを構築することである。平成23年度は、文献を活用して、アウトリーチ活動と地区活動について、その概念を検討し、保健師の実践活動における活用について検討した。 平成24年度は、関連する学会へ参加して、保健師のアウトリーチ活動を基盤とした地区活動の現状と課題について、情報を収集し検討した。保健師の現状として、地域を受け持ち、そこで生活する人の健康な生活に責任を持って活動する保健師活動のコアとなる「地区活動」を行う体制やそれを担う保健師の力量が弱体化している現状が明確になった。そして、「地区活動」を実施する力量を高めるためには、公衆衛生看護の使命である一人一人の住民の健康で豊かな生活を衛ることを目指して、積極的に地域に出向き、人々の生活体験を感じ取り、ニーズに添いながら支援するアウトリーチ活動を明らかにし、地区活動に組み込んだ実践をすることが必要であると考えられた。 平成24年度の研究費は、25年度に移行し、交付される研究費とともに効果的に活用して、計画していた研究目的を達成することとしたい。すなわち、①実践現場の保健師と共にモデル地区を選定して、定期的にモニタリングしながらアウトリーチ活動を実施し、地区の実情にあわせたアウトリーチ活動を基盤とする地区活動のあり方について検討する、②アウトリーチ活動を基盤とした地区活動が、保健師・関係職種・住民・地域に対してどのような影響を及ぼすのかを明らかにし、効果的な活動について検討する、③アウトリーチ活動を基盤とした地区活動モデルを作成する、ことを目標として研究活動を実施していくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年度は、文献で検討した枠組みを活用して、実践現場の保健師と共に、アウトリーチ活動を基盤とした地区活動を実施しながら、実践をふまえた活動の枠組みの試案を作成する計画であったが、目標を達成するために研究費を使用して研究活動を計画的に推進できす、関連する学会へ参加して、情報を収集することにとどまった研究活動であった。大学の状況の変化に応じた教育活動・管理活動とのマネジメントが不十分であったために、フィールドとの交渉、協働的な研究活動の推進を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の研究費を25年度に移行し、交付される研究費とともに効果的に活用して、研究目的を達成する。すなわち、①実践現場の保健師と共にモデル地区を選定して、定期的にモニタリングしながらアウトリーチ活動を実施し、地区の実情にあわせたアウトリーチ活動を基盤とする地区活動のあり方について検討する、②アウトリーチ活動を基盤とした地区活動が、保健師・関係職種・住民・地域に対してどのような影響を及ぼすのかを明らかにし、効果的な活動について検討する、③アウトリーチ活動を基盤とした地区活動モデルを作成する、ことを目標として研究活動を実施していくこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は、計画的に研究を推進できなかったために次の研究費を使用しなかった。人件費の賃金として:ミーティング資料作成補助(2人×24日×6時間)及び地区実践活動(1人×40日×6時間)のために約53万円、旅費として:研究ミーティング・会議交通費関連学会への参加のために約37万円、通信費等として約5万円、文献・消耗品費として約25万円である。これら24年度に使用しなかった研究費を平成25年度に使用して、「目標:実践現場の保健師と共にモデル地区を選定して、定期的にモニタリングしながらアウトリーチ活動を実施し、地区の実情にあわせたアウトリーチ活動を基盤とする地区活動のあり方について検討する」を達成する。また、平成25年度の交付金を使用して、人件費の賃金として:資料収集・整理(2人×10日×6時間)及びデータ入力、テープ起こし(2人×10日×6時間)、グループインタビュー謝金(2000円×5名×3回)のために約27万円、旅費として:研究ミーティング・会議交通費のために15万円、通信費・会議費・報告書作成費等に約30万円、関連図書・消耗品費のために約40万円を使用して、「目標:アウトリーチ活動を基盤とした地区活動が、保健師・関係職種・住民・地域に対してどのような影響を及ぼすのかを明らかにし、効果的な活動について検討する。さらに、アウトリーチ活動を基盤とした地区活動モデルを作成する」ことを達成する。
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