2012 Fiscal Year Research-status Report
高齢者虐待事例に介入する専門職の技術の抽出と技術到達指標の開発
Project/Area Number |
23593404
|
Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
大越 扶貴 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (90352632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
田中 敦子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (00352633)
小池 敦 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10321316)
|
Keywords | 高齢者虐待 / 保護分離 / 介入 / 専門職 |
Research Abstract |
平成24年度に抽出された技術項目の妥当性の検証、高齢者虐待対応のエキスパートを 対象にデルファイ法を実施(2ラウンド)し、最終的技術項目61項目を抽出した。平成24年度B市高齢者虐待事例検討会事例議事録から、保護分離の検討・実施した10事例の質的帰納的分析を情報収集・アセスメント・介入といった支援プロセスに従い技能項目の抽出し得られた68項目に対してメンバーチェック→B・C区の専門職とのピアカンファレンス(質問項目の内容の検証、意見の募集)を実施し、技術項目の妥当性を検証した。抽出された技術項目について、高齢者虐待対応のエキスパートを対象にデルファイ法で合意を図り、技術項目を抽出した。 ・抽出された技術項目68項目を、地域包括支援センターで高齢者虐待の保護・分離の検討をした経験のある専門職(社会福祉士、主任介護支援専門員、保健師等)、73地域包括支援センター170名に、「非常に重要」から「重要でない」までの5段階で調査、調査項目への追加等意見を収集した。1ラウンドで「非常に重要である」「重要である」の回答が80%以上の項目を合意とみなした。合意された技術項目に追加項目を含め61項目で、デルファイ法の第2ラウンドを実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年次目の計画である、先駆的地域包括支援センターにおけるエキスパートに対する調査を実施し、高齢者虐待対応における保護分離事例時に重要となる技術項目が明らかとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度までの成果に対しては、公衆衛生学会で発表し、学術誌に投稿していく。 また、フィールドとなった、地域包括支援センターに成果報告をし、本成果に対する意見収集を実施する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
報告書作成、学会発表における旅費、海外投稿時の英訳代などが主な研究費の使用となる。
|