2013 Fiscal Year Research-status Report
CBPRと経営戦略の知見による保健事業を創出する戦略の体系化とその活用
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23593417
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Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
宮崎 紀枝 佐久大学, 看護学部, 准教授 (50349172)
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Keywords | 保健事業 |
Research Abstract |
本研究の目的は、保健事業のデータベースに基づいて、実践者とパートナーシップをとり経営学の知見を参考に戦略を体系化することである。このため、23・24年度は、保健事業のデータベースの作成と運用を目標にし、25・26年度はデータベースで集められた事例をもとに戦略の体系化を行うことを目標にしている。 23年度は①文献検討と②保健事業のデータベース項目の抽出を目的に事業化の調査を実施し、③実践者である保健師の協力を得て保健事業のデータベースのひな型(入力フォーマット)を検討した。 24年度は、データベースの運用を試行するために、①学内の倫理審査委員会に研究計画書を提出し承認を得た。②データベースのひな型(入力フォーマット)に実践者の協力を得て保健事業の登録依頼を行った。また、23年度実施した調査の一部を分析し、日本公衆衛生学会で発表を行った。 25年度より登録数の増加のために、実践者の閲覧件数を増やす必要を感じたため、実践者に役立つ情報発信コーナーを企画しコンテンツを作成している。また、調査データより分析を行い、保健事業の創出に必要な戦略の体系化案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
保健活動データベースの登録に関しては、未だ少ない現状である。これは、登録に際して上司への稟議をはかるという手間が必要であるためという意見が実践者から出された。しかし、その一方で充実したサイトの作成を望む声が聞かれる。このため継続して依頼により登録数の増加をはかる一方で、実践者が自主的に登録する方策に方向転換することが検討された。このため25年度は、24年度企画した情報発信コーナーのコンテンツの作成を開始し、現在も進行中である。 保健事業を創出する戦略の体系化案は、調査データの分析により作成した。経営学の知見についての文献検討を行い、専門知識の提供について26年度前期に勉強会を企画している。以上のことから概ね順調と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
①データベース登録数増加のために、実践者に役立つ情報発信コーナーのコンテンツを継続して増やしていく。 ②保健活動に役立つ経営学の知見、保健活動に役立つ説明能力の向上のために、専門的な知見を得る機会を持つ。日程、会場、講師が決定しており、公募方法の準備中である。 ③保健師の実践者と共に体系化案を精練する。 ④報告書作成
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会参加旅費の一部未使用とタブレット端末の購入の遅れ、実践者との勉強会の開催が、26年度実施となったために次年度使用額が生じた。 次年度研究費の使用計画は次のとおりである。 ①データベース運用に関する経費:サーバーレンタル料、運用費、管理費、データベース作成および修正費他②専門知識の提供に関わる費用および企画中の勉強会の実施:専門家の招聘、交通費、宿泊費、会場費、資料代等③データベースモニタリング:タブレット端末の購入、WiFi購入等でモニタリングの環境整備に関わる費用および会議費、報告書作成に関する経費④研究成果公表に関する経費:学会参加費、消耗品購入費、人件費、その他(翻訳等)の費用が必要となる見込みである。
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Research Products
(2 results)