2013 Fiscal Year Annual Research Report
合併後の地域高齢者の健康とソーシャルキャピタルの醸成に関する実践研究
Project/Area Number |
23593421
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
福本 久美子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40465787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 容子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (80321298)
中川 武子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20389547)
坂口 里美 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教 (50435161)
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Keywords | ソーシャルキャピタル / 高齢者 / 健康 / ヘルスプロモーション / 追跡調査 / 地域看護 |
Research Abstract |
1)研究目的:合併後の自治体における高齢者の健康とソーシャルキャピタル(以下、SC)の関連を明らかにし、高齢者支援ネットワークの構築のあり方を提言する。 2)研究方法:①調査対象:2010年にA市60歳以上84歳以下の住民登録者(21411名)から施設入居者を除く登録者(21170名)から無作為抽出された5000人を対象に「高齢者の健康と暮らしに関するアンケート調査」を実施。その回答者1745人(回収率34.9%)のうち、追跡調査の承諾を得られた1025名。②調査期間:2014年1月(前回調査時と同様の時期)③調査方法:郵送質問紙調査。④調査内容:対象者の基本属性、主観的健康感、老研式活動能力指標(IADL得点)、生活満足度、SC関連項目、経済的ゆとり感、挑戦意欲等。前回調査後の追加項目は、主に従事した職業、最終学歴、介護保険状況、ソーシャルサポート(以下、SS)の提供有無⑤分析方法:各項目の単純集計後、SC関連項目を点数化しその合計をSC得点とした。SSの提供有無の合計を点数化し、SC得点と主観的健康感、IADL得点、生活満足度、最終学歴、SSの提供得点との相関分析を行った。各項目について、2010年と2014年次の比較検定を行った。 3)研究結果:①分析対象者:1025名に調査票を送付したが未返信者136名、回収889名(回収率86.7%)。そのうち、死亡回答等の58人を除く831人(回収81.7%)とした。②対象者の属性:男性390名(46.9%),女性441名(53.1%),平均年齢74.2。③SC得点と主観的健康感・IADL得点・生活満足度・経済的ゆとり感・挑戦意欲・SS提供とに正の相関が認められた。④2010年と2014年次の主観的健康感、IADL得点、SC関連項目、経済的ゆとり感、挑戦意欲とは平均値の差に有意な差が認められた。この4年間で平均値が低下している。 4)研究考察:高齢者の健康にとってSCは重要な要素である。さらに、SCにはソーシャルサポートの構築が重要である。
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Research Products
(2 results)