2014 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護における地域リスクマネジメントネットワーク構築に関する研究
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23593433
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
後閑 容子 摂南大学, 看護学部, 教授 (50258878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 多佳子 岐阜大学, 医学部, 教授 (00331596)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 訪問看護師 / リスクマネジメント / リスクマネジメント研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
訪問看護師のリスクマネジメントのネットワーク構築に向けて、教育および相談支援について検討を行った。 1.リスクマネジメント教育内容、相談へのニーズを把握する機会として、訪問看護師のリスクマネジメント研修会を実施した。リスクマネジメント予防と対策に関する教育を実施し、その成果、感想を把握した。1)研修会の実施概要①研修会には、岐阜県内訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師47名が出席をした。②参加者の70%が、何らかのリスクに遭遇した経験を有していた。経験したリスク内容は、ア:患者の転倒や観察不足のための症状悪化など看護上の過誤、イ:針刺し事故、交通事故、ウ:利用者からの暴力や暴言など。③教育内容では、リスクの予防策として、コミュニケーションのあり方、記録のあり方、中止する(言う)勇気、マニュアルや体制等の環境づくり、エビデンスに基づく手法をもちいること、情報共有、確認と調査、などを重要視していた。④今後の教育として希望する内容は次のようなものがあった。ア:管理学とリスクマネジメント、イ:リスク回避の具体策、日常の業務に即した具体的な方法を勉強する希望、ウ:医療事故の実態とその対応策など 2.研修会を実施して、今後のリスクマネジメントネットワーク事業としてのあり方の検討①リスクメネジメントの対処に関するマニュアル本の作成(わかりやすく、使いやすいもの)②継続的な研修会の開催、③それぞれのステーションでの対策や改善などを出し合う交流会の開催 3、今後の活動に向けての課題 訪問看護におけるリスクマネジメントネットワーク構築としての事業として、継続的な研修会や交流会を持つことの必要性が示唆された。訪問看護ステーションの看護師間でのネットワークを構築することが、リスクマネジメントにつながることになると考える。
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